和歌山市長・尾花正啓氏が次期選挙不出馬を正式表明、後継指名は行わず
和歌山市の尾花正啓市長(72)は3月2日、次期市長選への不出馬を正式に表明した。市議会終了後の記者会見で、尾花氏は「ぜひ多くの人に出馬してもらい、市の未来を語ってもらえれば」と述べ、後継者を指名しない考えを明らかにした。現在3期目を務める尾花市長は、健康上の理由を主な要因として挙げ、2026年8月24日の任期満了後は政治活動から退く意向も示した。
健康問題と市政の成果を背景に決断
尾花市長は、2024年4月に膵臓がんに罹患したことを公表しており、今年1月から2月にかけては別の病気が見つかり、職務代理者を置いて療養に専念していた。この日の市議会では、最大会派「創和クラブ」の浜田真輔幹事長から4期目の対応を問われ、公約の実現に一定取り組めたことや健康上の理由を説明し、今期限りでの退任を表明した。
尾花市長は報道陣に対し、4期目の対応については「自問自答を続けていた」と述べ、最終的な決断は前日に下したことを明らかにした。市政の成果については、自身の施策を通じて民間の活力が生まれてきていると指摘し、「非常にうまく回ってきている」と評価した。
まちづくりへの貢献と今後の展望
尾花市長は紀美野町出身で、東京大学工学部を卒業。2014年の市長選で初当選して以来、私立大学や県立医科大学薬学部の市内誘致、南海和歌山市駅の再開発をはじめとする公共空間の再編など、まちづくりに尽力してきた。退任後は政治活動から退くことを明言しつつ、「多くの人が『和歌山を元気にしたい』という思いで、まちづくりに一緒に取り組んでくれた。心からお礼を申し上げたいし、これからも続くことを期待している」と感謝の思いを口にした。
関係者の反応と次期選挙の動向
自民党県連の石田真敏会長は、尾花市長の不出馬表明に対し、「体調不良のことは以前から伺っていたが、誠に残念。今後は体調の回復に努め、改めて高い見識で活躍されることを願っています」とのコメントを発表した。
和歌山市選挙管理委員会は同日、2026年8月24日の任期満了に伴う市長選と市議補選(欠員2)の日程を告示し、8月9日投開票に決定した。立候補予定者説明会は5月21日に市勤労者総合センターで行われる。現時点では、イベント企画業の福井清光氏(56)が立候補の意向を表明している。選挙人名簿登録者数は3月2日現在で29万6943人となっている。



