現役復帰してフィギュアスケートのアイスダンスに挑戦している「しょまりん」こと、本田真凜、宇野昌磨組(トヨタ自動車)が14日、東京都江東区の東京辰巳アイスアリーナで練習を初公開した。約60人の報道陣が見守る中、フリーダンスで使う「四季」の曲に合わせ、振り付けを丁寧に確認。シングル時代の宇野の代名詞でもある、大きく背中を反らせて横向きに滑る「クリムキンイーグル」を取り入れたリフトなども披露した。
公開練習の感想と現在の状態
練習後の報道陣との主なやり取りで、本田は「リンクに入った時に、カメラの数に久しぶりに驚きました。試合まであと3カ月と少し。いつも通り落ち着いて練習ができたかなと思います」と振り返った。宇野は「これだけ多くのカメラの前での公開練習は、僕のシングルの時も一度も経験がなかったので、久々にちょっと緊張感を……、アイスショーとは違う緊張感を感じながらやらせて頂きました。日々良い練習ができているという自信を持っていたからこそ、今日は特別なことをするわけではなく、いつも通りを見せられればいいと思っていました」と語った。
重点的に練習している点について、本田は「(リズムダンス、フリーの)両方ともプログラムが完成しているので、最後までしっかり通せるように練習しています。フリーは細かくパートに分けて練習する日と、プログラムの曲をひたすらかけて体力トレーニングをする日に分けて、毎日練習を積んでいて。たくさんこなして、かつ良い練習ができるように心がけて過ごしています」と説明。宇野は「1人ではなく2人ということで、点数がつくわけではない部分でも時間をかけてタイミングを合わせたりしています。一歩ずつなんですけれども、その一歩をちゃんと2人で感じながら練習する日々を送れているので、練習する分だけ成長するのを感じて楽しくやっています」と述べた。
今季の目標と決意
今季の目標について、本田は「2024年の10月にこの決断をしてから、『試合に向けてどんな演技をしたいか』だとか、『どんなアイスダンスをしたいか』というのを目標にやってきました。1年目だからといってビビらず、〝爪痕〟をしっかり残すつもりで戦っていきたいなと思います」と意気込みを示した。宇野は「自分たちの大きな決断に日々、覚悟を持って練習できていると思います。練習をしっかり結果という形で大きく表すことが、自分たちへのご褒美ではないんですけど、やる意義につながってくると思います。自分たちが望む結果をめざして、アイスダンスを楽しくできるようにこの1年間、そしてこの4年間頑張りたいと思います」と語った。
2人は、シングル時代の宇野の代名詞であるクリムキンイーグルをアイスダンスのリフトに取り入れるなど、独自の技を追求。宇野は「現場から2人で考えた『後押ししてくれる技』」と表現し、観客を魅了するパフォーマンスを目指す。現在の完成度について質問されると、宇野は「どの程度が100%か」と前置きしつつ、手応えを語った(有料記事の続きで詳述)。
アイスダンス挑戦の背景
宇野昌磨は2022年北京五輪銅メダリストで、2023年にシングルから引退。その後、本田真凜とペアを組み、アイスダンスに転向した。本田は2016年世界ジュニア選手権優勝者で、2024年10月にアイスダンス挑戦を表明。2人は「しょまりん」の愛称で親しまれ、2026年シーズンから本格的に競技会に出場する予定。今回の公開練習は、その前段階として注目を集めた。
練習にはフィギュアスケーターの小松原美里さんも立ち会い、演技を確認する場面も見られた。2人は今後、さらに精度を高め、試合での完成度を追求していく方針だ。



