勘違いから始まった冬のゆず湯マイブーム、江戸時代の知恵に思いを馳せる
勘違いから始まったゆず湯マイブーム、江戸の知恵に思い馳せる

勘違いから生まれた冬の習慣、ゆず湯の魅力に迫る

散歩の途中で無人直売の棚を見かけると、つい足を止めてしまう。オレンジ色のみかん類が並ぶ中、黄色のユズを探すのが最近の私の楽しみだ。この冬、ゆず湯が私のマイブームとなったからである。そのきっかけは、昨年の立冬の日、11月7日にゆず湯に入ったことだった。なぜかその日を冬至と勘違いしてしまった私。冬至のゆず湯のつもりで始めた習慣が、今では冬の日課となっている。

爽やかな香りと体の温もりがもたらす安らぎ

湯船にユズを浮かべると、スーッと爽やかな香りが漂い、心が洗われるようだ。ユズを軽くもむと、湯がまろやかになり、体の芯まで届くぬくもりが広がる。この温かさは格別で、おかげで毎晩熟睡できるようになった。こんなに心地よいお風呂が年に1回だけでは惜しいと感じ、散歩のたびにユズを買い求めるようになった。

日脚がどんどん短くなるにつれ、私は自分の勘違いにようやく気づいた。本当の冬至である12月22日の頃には、ゆず湯はすっかり日常化していた。この習慣は、江戸時代に銭湯で客寄せのために、冬至にユズを入れたのが始まりらしい。当時からユズの効能は知られており、昔の人々は体得した知恵を次世代に伝えていたのだろう。

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江戸時代の知恵に思いを馳せ、季節の移ろいを感じる

温かいお風呂につかりながら、「昔の人は偉いなぁ」と私はたたえたくなる。ユズの香りと温もりが、忙しい現代生活の中で、自然と伝統の大切さを教えてくれる。最近では、春に向かう季節の変化とともに、ユズを見かける機会も少なくなった。名残惜しい気持ちはあるが、ゆず湯を冬季限定のマイブームとして楽しみ、次の冬を待つことにしよう。

金子美知子(75)さんは、神奈川県湯河原町でこのような体験を綴り、季節の風習と日常の小さな喜びを大切にしている。ゆず湯を通じて、勘違いから始まった習慣が、深い安らぎと歴史への思いを育んでいるのだ。

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