菜の花の思い出:幼き日の過ちと母の教え、そして今に続く力
菜の花の思い出:幼き日の過ちと母の教え

菜の花の香りに包まれた幼少期の記憶

子供の頃、春が訪れると辺り一面に菜の花が咲き誇り、その鮮やかな黄色が目を楽しませてくれました。ある日、学校から帰る途中、友達と二人で野原の小道を歩いていると、空き地にぎっしりと菜の花が咲いている光景に出会いました。思わずその中に飛び込むと、甘くてむっとするような香りが全身を包み、なぜか力が湧いてきて気持ちが高揚しました。

無邪気な行動とその後の教訓

その高揚感に駆られて、私たちは手に持っていた竹の棒で菜の花を切りつけ、切り倒し続けました。しかし、翌日学校から帰ると、家に知らないおじさんが訪れていました。母親から、菜の花を切り倒したことで厳しく叱られました。菜の花は菜種という種を取って油を搾る大切な植物であり、大切にしなければならないと教えられたのです。

母親と私は何度も謝罪しましたが、おじさんは終始にこやかに笑って帰っていきました。この体験を通じて、自然の恵みを尊重する大切さを深く学びました。

今に続く菜の花への想い

今でも私は菜の花が大好きです。あのむせ返るような香りを嗅ぐと、不思議と力が湧き、勇気がわいてきます。菜の花が咲き始める頃は、夢と希望が膨らむ季節です。もうむやみに切り倒すことはありませんが、そのパワーをもらいながら、元気いっぱいに日々を頑張っています。

山形有三(71) 千葉県市原市