広島市は、インターネット上の仮想空間(メタバース)に地域企業のブースを設ける「ひろしまプライム企業メタバース展」を始めた。参加者は、メタバースをゲーム感覚で歩き回って各企業のブースを訪れ、動画を見たりクイズに挑戦したりできる。市は「優れた企業が地域に数多くあることを知ってもらい、就職や地元への誇りにつながれば」と期待している。
メタバース展の概要と参加企業
メタバース展は今月7日に始まった。参加者は自らの分身となるキャラクター(アバター)を決め、地図上を自由に移動する。各企業のブースでは、動画やクイズなどが用意され、楽しみながら企業の特色を知ることができる。メッセージを送る機能も備わっており、担当者に会社に関する質問もできる。
今回の取り組みには50社が参加している。広島、山口、島根各県にまたがる34市町からなる「広島広域都市圏」に本社や生産拠点を構える東証プライム上場企業のほか、優れた品質を誇る特産品「ザ・広島ブランド」の認定製品を展開する企業などが対象となっている。
参加企業の狙いと期待
県内に本社や本店を置く企業では、ひろぎんホールディングスや広島電鉄、広島ガスといった金融・インフラ関連企業、エディオンやイズミといった小売業、マツダやオタフクソースといったメーカーなどが参加しており、幅広い業種が顔をそろえる。
各社は、若者に向けてアピールすることで、優秀な人材確保につなげたいとの思惑がある。中でも、ものづくり関連など企業間取引(BtoB)が中心の企業では、一般消費者にはなじみが薄いことから、今回のメタバース展は自社の魅力を知ってもらう絶好の機会だと捉える。
ブースを構える船舶塗料大手の中国塗料(大竹市)の椋木靖雄・広島管理部長は「大竹に世界に通用する船舶塗料を開発している企業があるということを知ってもらえる。ありがたい企画だ」と語る。
利用方法と今後の目標
メタバース展のURLは(https://prime-metaverse.city.hiroshima.lg.jp/)。対象は小学生以上を想定しており、来年3月31日まで無料で利用できる。市は今年度、1万人以上に利用してもらうことを目標にしており、小中学校でキャリア教育の授業に使ってもらうことも見込んでいる。



