NTTドコモが公開した避難所支援機材。StarlinkアンテナやWi-Fiアクセスポイントを避難所に持ち込んだ(写真:筆者撮影)。
フルローミング方式の使い方
Android端末でデータ通信を使うには、設定でデータローミングをオンにする必要がある。iPhoneではこの設定は求められていない。「JPN-ROAM」表示が出ているのに通信できない場合は、ネットワーク選択方法を「手動選択」に切り替え、一覧の「JPN-ROAM」で始まる名称を選ぶと改善することがある。選んでもつながらなければ別の名称を試す。手動で選んだときは、ローミング終了時に必ず「自動選択」へ戻す。戻し忘れると平常時の通信が使えなくなる。
フルローミング方式では自動で他社ネットワークにつながる。つながらない場合は手動選択に切り替え、JPN-ROAMで始まる名称を選ぶ(画像:電気通信事業者協会)。対応機種は2026年春以降に発売された端末が基本で、それ以前の機種でもフルローミング方式なら対応するものが多い。各社のホームページで確認できる。MVNO利用者は音声通話とSMSを使えるが、データ通信は事業者側の設備次第で契約先により異なる。
緊急通報のみ方式
JAPANローミングにはもう一つ、「緊急通報のみ方式」がある。被害がさらに大きく、救済する側の会社にも余力が少ない場合に発動される方式で、110番、119番、118番への発信だけができる。自動では切り替わらないため、設定画面でネットワークを手動で選ぶ。画面が「圏外」のままでも、発信するとつながる場合がある。1回でつながらなくても、繰り返し発信してほしい。
弱点は、4社間の協議を経て発動されるため、発災から利用開始まで時間がかかることだ。今回は、NTTドコモによると発災からおよそ2時間半後の午後7時ごろに提供が始まった。発動状況は各社のホームページやSNSで告知される。
衛星直接通信の普及
携帯網が使えないなら衛星直接通信が有効だ。KDDIの「au Starlink Direct」は提供開始から1年で利用者が400万人を超えた。ソフトバンクは4月10日、NTTドコモは4月27日に同様のサービスを始め、大手3社が出揃った。いずれもSpaceXのStarlink衛星を使い、当面無料・申し込み不要で利用できる。楽天モバイルの衛星サービスは、年内の商用開始を目指している段階だ。
避難所では00000JAPAN Wi-Fi
避難所や店舗では、共通SSID「00000JAPAN」のWi-Fiを探す。災害時に開放される公衆無線LANで、無料で利用できる。各避難所で設定が行われており、スマートフォンでネットワーク一覧に表示されれば接続可能だ。



