長崎電気軌道(長崎市)は、10月からクレジットカードなどによるタッチ決済を路面電車で本格導入すると発表した。
タッチ決済の仕組みと実証実験
採用するのは、三井住友カード(東京)のサービス「stera transit(ステラ トランジット)」。クレジットカードやデビットカードなどを車載器にタッチして乗車できる。長崎電気軌道は昨年10月から実証実験を行ってきた。
タッチ決済を利用する人の割合は、実験開始月の2.4%から、今年7月には5%に増加。クルーズ船が寄港する日は、インバウンド(訪日外国人客)の利用回数が1.5倍に増えた。
割引施策と今後の展望
実証実験では、カードなどに権利を付与し、JR長崎駅構内の手荷物配送サービスを利用すると初回のタッチ決済時の運賃が無料になる施策や、免許を自主返納すると1乗車30円安くなる施策も実施。効果があった一部の施策は本格導入後も続けるという。
28日に行われた記者会見で、同社の向賢治経営企画室長は「タッチ決済乗車を単なる支払い手段ではなく、市民の外出支援や観光客の周遊などにつながる仕組みとして育てていきたい」と意気込みを語った。