「次の電車、本当に来るよね……?」――地方の町を走るローカル線を利用するたび、そんな小さな不安を感じたことはないだろうか。国土交通省が2026年に公表した「令和7年版交通政策白書」は、地域交通の重要性が増す一方で、減便や運転士不足により危機的な状況にあると指摘する。高齢化と人口減少が進む中、地域鉄道の利用者数はこの20年で約3割減少。各地で鉄道路線の廃止やバス転換が相次ぎ、「明日から列車が来ないかも……」という不安が、利用者の日常に影を落としている。
ローカル線の「あるある」が描く地域の実情
そうした背景を踏まえ、マイナビニュースは会員約500人を対象にアンケートを実施。その声をもとに、漫画家兼イラストレーターの菅原県さんが作品を制作した。菅原さんは「週刊ヤングジャンプ」でデビューし、実話系4コマ誌やニュースサイトで漫画を連載。あおり系LINEスタンプ「Mr.上から目線」シリーズの作者としても知られる。
アンケートは2026年1月27日、マイナビニュース会員501人を対象にインターネットログイン式で実施。その結果、ローカル線ならではの「あるある」体験が多数寄せられた。例えば、「発車時刻なのに『少々お待ちください』とアナウンスが流れ、何を待っているのかわからない」といった声。単なるユーモアに留まらず、運行の遅延や人員不足が日常化している実態を反映している。
地域交通の危機:利用者減少と運転士不足
国土交通省の白書によると、地域鉄道の利用者数は過去20年で約30%減少。特に過疎地域では、通学や通院、買い物といった生活に不可欠な移動手段が失われつつある。運転士不足も深刻で、減便や路線の部分廃止を余儀なくされるケースが増加。全国で鉄道路線の廃止やバス転換の動きが相次ぎ、地域の公共交通維持が喫緊の課題となっている。
こうした状況下で、ローカル線は単なる移動手段を超え、人と人をつなぎ、日常を紡ぐ「ひと駅の物語」を抱えている。「移動そのもの」が暮らしの質を左右する時代、身近な鉄道に目を向けることは地域の未来を考えるきっかけになる。菅原県さんの作品は、そんな「ちょっとしたあるある」を通じて、背景にある社会のつながりを感じさせてくれる。



