7月16日朝から全国規模で発生したクレジットカードの決済障害について、Visaの日本法人であるビザ・ワールドワイド・ジャパン広報が17日、ITmedia Mobileの取材に応じ、障害の根本原因を明らかにした。同社によると、今回の障害は、同社が提供する加盟店接続サービス「Cybersource」におけるプログラム変更の影響によって引き起こされたものであり、外部からの攻撃などによるものではないという。
Visa日本法人が公式に原因を説明
ビザ・ワールドワイド・ジャパン広報は、「加盟店接続サービスのプログラム変更の影響によるもので、外部からの攻撃等によるものではございません」と明言した。また、同社のコアネットワークである「VisaNet」については、「本事象発生中も正常に稼働しており、影響はございませんでした」と説明し、現在は「昨日(16日)時点で復旧し、カードのご利用をいただける状態となっています」としている。
7月16日朝から全国の店舗やサービスで一部のクレジットカードが利用できなくなる事象が発生。SNS上では「カード決済が利用できません」といったユーザーの報告が相次ぎ、「クレカ障害」がトレンドワードに入るなど日常生活に大きな混乱が生じた。
障害発生から原因究明までの経緯
今回の全国的なクレジットカード決済障害の発生から原因究明に至るまでの経緯は以下の通りだ。
- 7月16日 8:10頃:全国の店舗やサービスで一部のクレジットカードが利用できなくなる事象が発生。SNS上では「カード決済が利用できません」といったユーザーの報告が相次ぎ、「クレカ障害」がトレンド入りするなど日常生活に大きな混乱が生じた。
- 7月16日 午前中:国内最大級の決済プラットフォーム「CARDNET(日本カードネットワーク)」が午前10時ごろまでに3回にわたり障害報告を出した。しかし、その後のメディア取材などにより、これは加盟店でのエラー増を知らせる通報であり、自社のシステム障害ではないことが判明した。
- 7月16日 12:08頃:クレジットカードの決済障害が復旧した。
- 7月16日 午後〜夜:三井住友カード、JCB、楽天カードといった国内主要カード各社が、本件の取材に対し「弊社システムにおいて、障害は発生しておりません」「JCBのシステムで障害は発生しておりません」「通常どおりご利用いただけます」などと相次いで回答した。その後、三井住友カードが公式サイトを更新し、トラブルの原因について「国際ブランドネットワーク障害により、一部の加盟店でカードの利用ができない事象が発生しておりました」と発表した。
- 7月17日:ビザ・ワールドワイド・ジャパン広報が本件の取材に対し、障害の根本原因が加盟店接続サービス「Cybersource」のプログラム変更であったことを公式に回答した。
各社の対応と影響
各社が自社起因を否定し、根本原因が特定しづらい状況が続いたが、今回のビザ・ワールドワイド・ジャパンからの回答により、約1日を経てようやく事態の真相が分かった。ビザ・ワールドワイド・ジャパン広報が本件の取材に対し、障害の根本原因が加盟店接続サービス「Cybersource」のプログラム変更であったことを公式に回答した。
関連記事として、7月16日の朝から全国の店舗や公共交通機関で発生したクレジットカードの決済障害について、三井住友カードがその原因を公式に発表した。障害は店舗とカード会社を結ぶ国際ブランドネットワークで発生しており、主要各社のシステムではなかった。お昼過ぎに復旧するまで日常生活に大きな混乱をもたらした。
「クレカ障害」にJCBと楽天カードがコメント。全国の一部加盟店でクレジットカード決済が利用できなくなる大規模な障害が発生した。多くの消費者が日常生活で買い物ができなくなるなど多大な影響を受けた。三井住友カードは自社システムが原因ではないとしつつも詳細の確認を急ぐ。
「クレカ障害」で「現金を持つべき?」の声。三井住友カード「弊社システムで障害は発生していない」。全国の一部加盟店でクレジットカード決済が利用できなくなる大規模な障害が発生した。多くの消費者が日常生活で買い物ができなくなるなど多大な影響を受けた。三井住友カードは自社システムが原因ではないとした。



