キリンが「AI研究員」導入、研究の創造性向上へ
キリンが「AI研究員」導入、研究の創造性向上へ

キリンホールディングスは、社内の研究活動にAI(人工知能)を組み込み、研究者が創造的な仕事に専念できるよう支援するシステム「AI研究員」を導入した。先行研究や課題、これまで社内で検討してきた事例などを網羅したプラットフォーム(基盤)を構築し、AIが研究提案書の作成や研究を進めるためのタスク(業務)管理も担う。

「スジの良い研究テーマ」を探索

AI研究員は「スジの良い研究テーマ」を探すために用いる。具体的には、①先行研究(論文)の探索と課題の抽出、②仮説の生成と精査を担当する。さらに、研究員の業務効率化の観点から、社内の検討履歴を活用した研究計画の作成や、研究者のタスク管理も一元化する。

今春、一部の研究所で運用を開始し、2027年には全研究所に広げる予定だ。

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データの膨大さが課題に

これまで過去の研究情報や社内討議の結果などにもアクセス可能だったが、データが膨大で、情報を取りにいくたびに研究員の時間と労力が割かれていた。研究開発部門を担うキリンR&D本部の篠原裕之さんは「研究者の思考を止めず、本業に集中するためと位置づけている。研究員の探索範囲が広がり、発想の創造性も高まることにもつなげたい」と話す。

AIを研究フローに組み込んだプラットフォームを標準装備する企業は珍しいという。キリンは今年、「酒類」「飲料・ヘルスケア」「医薬」を軸に研究開発を強化している。

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