Genspark、70以上のAIモデルを統括する業務自動化エージェントの全貌
Genspark、70以上のAIモデルを統括する業務自動化エージェント

2025年4月、業務自動化AIエージェント「Gensparkスーパーエージェント」が発表された。これは、70種類以上のAIモデルを用途に応じて使い分け、知的労働の3工程を自動化する新たなAIサービスである。CEOのエリック・ジン氏は、知的労働は「文脈情報の収集」「情報の処理」「成果物の作成」の3段階で構成されると説明。ユーザーが課題を設定するだけで、Gensparkがこの一連の作業を代行するという。

エージェント型AIの登場とその優位性

通常の生成AIはユーザーの要求に一気に応えようとするため、出力結果が不十分だったり、嘘の情報が混じるリスクがある。一方、推論エンジンと呼ばれるAIモデルは、回答の筋道を考えてから応えることで品質を向上させた。しかし、1回のやり取りで完結するため、複雑な要求には対応できない。

エージェント型AIは、計画書を作成した後、一定以上の品質で完遂されるまで作業を継続。さらに、成果物の品質をチェックし、整形してから返す。これにより、複雑なプログラム開発でも問題が少なく、従来の生成AIと比較して飛躍的に高い品質の成果物を生成できる。

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「SaaSの死」とGensparkの実力

IT業界では、エージェンティックAIの台頭を受け「SaaSの死」という言葉が広まった。これは、月額料金を支払って利用するSaaS(Software as a Service)が不要になるという意味だ。Gensparkの取材中、同社の社員が「人気のクラウド型ストレージサービスのクローンを作らせてみましょう」と実演。十数分後には類似サービスの骨組みが完成した。AIに作らせたサービスを自社サーバーで運用すれば月額費用は不要で、プログラムの修正もAIに依頼できる。

70以上のAIモデルを適材適所で活用

Gensparkの強みは、70種類以上のAIモデルを適材適所で使える点にある。新しいモデルが登場すると即座に特徴を理解し、どの場面で使うべきかを学習させるという。CTOのカイ・ジュー氏は、Gensparkの4つの強みとして「ユーザーの要望に適切なAIモデルを選ぶ」「70以上のAIモデルを指揮して連携させる」「新しいAIモデルを毎日チェックして評価する」「常にAIの力で進化し続ける」を挙げた。同氏によると、AI業界で最も進化のスピードが速いのは自社とAnthropic社であり、その秘密はAIが開発の中心業務を行っているからだという。

Gensparkの技術的強みと今後の展望

Gensparkは、OpenAIやAnthropicが作るAIモデルをエンジンに例え、自社は自動車を製造していると語る。つまり、複数のエンジンを統合し、ユーザーに最適な成果物を提供するプラットフォームとしての役割を担う。2024年9月にリリースした「オートパイロットエージェント」機能は、質の高いプレゼンテーションスライドや書類を生成できると評判を呼び、2025年4月のスーパーエージェント発表へとつながった。Gensparkは、AIの進化に伴い、知的労働の自動化をさらに推進する方針だ。

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