ドコモ、混雑時でもつながるAI基地局制御の実証実験を開始
ドコモ、AI基地局制御の実証実験を開始

NTTドコモは2024年7月16日、人工知能(AI)を活用して基地局の電波を動的に制御し、混雑時でも安定した通信を提供する実証実験を開始したと発表した。同実験は、東京・お台場のイベント会場で行われ、5Gを含む複数の周波数帯を対象とする。

AIがトラフィックを予測し基地局を制御

従来の基地局は、固定的なパラメータで運用されるため、突発的なトラフィック増加に対応しきれず、通信速度の低下や接続不良が発生していた。ドコモの新システムでは、AIが過去のトラフィックデータやイベント情報を学習し、リアルタイムで最適な電波の割り当てを実施。具体的には、基地局のアンテナのチルト角や送信電力を自動調整し、エリア内のユーザー数に応じて通信リソースを効率的に配分する。

ドコモの技術担当者は「本システムにより、最大で通信容量を30%向上できる見込み。特に、花火大会やマラソン大会など、一時的に人が集中するイベントでの効果が期待される」と述べている。

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実証実験の詳細と今後の展望

実証実験は2024年7月16日から9月30日までの期間で、東京・お台場のイベント会場「シンボルプロムナード公園」周辺で実施される。実験では、AI制御を適用した基地局と従来の基地局を比較し、スループットや接続成功率などの指標を評価する。ドコモはこの技術を2025年度中の実用化を目指しており、全国の主要イベント会場や駅周辺への展開を検討している。

また、5Gの高度化規格「5G-Advanced」への適用も視野に入れており、AIによるネットワーク最適化は、2030年代の次世代通信「6G」の基盤技術にもなるとしている。

業界への影響

通信業界では、AIを活用したネットワーク制御の研究が活発化しており、KDDIやソフトバンクも類似の技術開発を進めている。ドコモの今回の実証実験が成功すれば、混雑時の通信品質改善だけでなく、基地局の省電力化や運用コスト削減にも貢献すると期待される。

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