世界標準時を管理する国際度量衡総会は15日、フランスで開催中の総会で、1日の長さに1秒を加える「うるう秒」の廃止を決定した。うるう秒は、世界標準時と地球の自転に基づく時刻とのずれを修正するため過去27回実施されてきたが、情報インフラに不具合が生じるリスクがあるとして、米IT大手などが廃止を求めていた。
うるう秒の仕組みと歴史
現在の世界標準時は、高精度な原子時計で決められている。地球の自転に基づいて決まる1日の長さは、潮の満ち引きなどの影響で不規則に変動しているため、世界標準時との間にずれが生じる。うるう秒は、ずれを0.9秒以内にとどめるため1972年に導入され、直近では2017年1月1日(日本時間)に実施された。
「うるう時」導入で実質廃止
総会に提出された決議案によると、世界標準時と自転に基づく時刻とのずれを最大1時間(3600秒)まで許容する「うるう時」を導入することで、実質的にうるう秒を廃止する。今後数百年間はうるう時を実施する必要がないとみられ、時刻の連続性が保たれるとしている。決議案が可決された場合、27年5月20日に発効する。