AIが作った曲すでに475曲、人間と競う時代に カラオケ配信も
AIが作った曲すでに475曲、人間と競う時代に

生成AI(人工知能)を使って作られた楽曲が、すでに475曲に上ることが分かった。AIが「作り手」として音楽市場で存在感を増し、人間とAIが競い合う時代が現実味を帯びている。カラオケへの配信も始まっている。

昼休憩2時間で曲が完成

高知県日高村のゴルフ場「グリーンフィールゴルフ倶楽部」は昨年12月、イメージソングをYouTubeで公開した。透き通った男性の声が「朝露こぼれるフェアウェイ」と歌うが、声もリズムも楽器の音色も、すべて生成AIが出力したものだ。

作ったのは映像制作会社「空中八策」(高知市)代表の吉岡亮さん(37)。楽曲づくりは高校時代からの趣味で、ゴルフ場の紹介動画を撮影する合間に職員の話を聞き、口コミサイトの投稿をまとめて歌詞に盛り込む言葉を決めた。昼休憩の約2時間で歌詞を書き上げ、楽曲生成AI「Suno(スーノ)」に歌詞と曲調を示す単語「J-pop, pop rock, acoustic」を入力。AIはすぐに曲を出力した。

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最初は歌詞が長すぎたり短すぎたりしてイメージに合わなかったが、数十分後、10回目の生成で納得できる曲ができた。吉岡さんは「めっちゃいいやん、これ」と振り返る。

AI生成曲が音楽市場に

AIが作った楽曲はすでに音楽市場に流通している。カラオケでもAI生成曲が配信され、人間が作った曲と並んで歌える環境が整いつつある。

一方、人間が作った曲は「高級すしのように」と例えられる。AIが楽曲を量産する時代にあって、人間の創作には独自の価値があるとされる。

著作権の扱いも課題だ。「作詞が人間、作曲はAI」の場合にも著作権が認められる方向で、JASRACが方針を公表している。また、歌手にもBGM使用料が発生する改正著作権法が成立し、店舗の負担額は今後協議される。

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