X(旧Twitter)のプロダクト責任者Nikita Bier氏は5月23日(現地時間)、無断転載された投稿の収益化を制限する措置を取ったと明らかにした。この措置により、無断転載で発生したインプレッションは元の投稿者に割り当てられる。
無断転載による収益化を防止
Bier氏は、無断転載によって収益を得ていた複数の大規模アカウントを特定し、「これ以上図々しいことはできない」と批判。収益分配プログラムを悪用する行為として、一部の大規模アカウントの収益化を停止した。また、無断転載で発生したインプレッションを元の投稿者に割り当てる処理を開始した。さらに、他人の投稿に自分の見解を添えたい場合は「Share Video」(動画の再共有)や「Quote」(引用ポスト)を利用するよう呼びかけている。
クリエイター収益分配プログラムの仕組み
Xのクリエイター収益分配プログラムは、一定の条件を満たしたクリエイターに対し、投稿への反応実績に応じて収益を分配する仕組みだ。参加条件は、Xプレミアムに加入していること、過去3カ月で500万以上のインプレッションを獲得していること、プレミアム加入者のフォロワーが500人以上いること、Xのユーザー規約を順守していることなど。日本のクリエイターも対象となる。
プログラムは2023年に開始されたが、Xはこれまで、bot(自動プログラム)で機械的に反応を付けてインプレッションを稼ぐ「インプレゾンビ」や、他人のコンテンツを無断で再投稿して収益を得るアカウントへの対策を続けてきた。今回の対応もその一環とみられる。
関連する動き
Xは先日、APIの仕様を変更し、自動返信を困難にする措置を実施。AIを使ったスパム行為への対策としている。また、Xプレミアムの収益分配プログラムの仕組みを変更し、投稿の返信欄に広告が表示されても収益が発生しなくなる。
さらに、Xではトレンド「多国籍軍」にインプレゾンビが多数出現。過去の災害画像などの偽情報やコピペでインプレッションを稼ぐ行為が確認されている。Yahoo!リアルタイム検索も、不自然な投稿の自動検知・フィルタリング機能を実装している。



