SNS映えで急増する文字モニュメント 観光地やサービスエリアで見られる看板の狙いと事例
SNS映えで急増する文字モニュメント 観光地やSAで見られる看板の狙い

現在、サービスエリアや観光地で「文字モニュメント」と呼ばれるバラ文字看板が増えている。筆者はここ1~2年でフランス・ニースの「#ILove NICE」やヨルダン・ペトラ遺跡の「#♡PETRA」、サウジアラビアの「JEDDAH」「#ALULA」など世界各地で目にしている。

なぜこうした文字モニュメントが増えているのか。最も納得できる理由はSNSによる映え写真全盛の時代背景だ。美しい海を背景に写真を撮っても、コメントやキャプションなしでは場所がわからない。しかし文字モニュメントがあれば、何の説明もなくどこで撮ったかをアピールできる。「私はここにいます」「有名観光地に行った」という最もわかりやすい写真になる。設置する側としても、デザインに工夫は必要だが、文字を置くというコンセプトが決まっていればゼロからアイデアをひねり出す必要がなく手軽だ。

世界各地の事例と設置の背景

国内にとどまらず、海外でも同様の動きが広がっている。筆者が実際に確認した例として、インドネシア・バリ島では若い旅行者に人気のライステラス(棚田)を見下ろすブランコに文字モニュメントが取り付けられていた。サウジアラビアのアルウラ遺跡やジェッダなどでも見られる。

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観光地の写真映えで想起されるのは、日本のあちこちで見られる「顔出しパネル」(顔ハメ看板)だ。ご当地ゆかりのキャラクターが描かれた等身大パネルの顔部分がくり抜かれ、観光客が顔を入れて記念写真を撮るもので、昭和の観光地あるあるだった。別府・血の池地獄の顔出しパネルなど今でも見かけるが往時の勢いはない。

さらに、観光地の土産物では「○○へ行ってきました」と大書された箱入りの煎餅や饅頭が、職場などに配る義理土産として「訪問証明」の役割を果たしている。中身より包装紙やお菓子に刻印された地名が重要なのだ。

タイパ時代のSNSにフィット

文字モニュメントも同様に、その土地のイメージは捨象されて地名だけがクローズアップされる。「どこにいるか」が一目でわかるシンプルさが、タイパ(タイムパフォーマンス)時代のSNSにぴったり合っているのかもしれない。

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