スーパーのアサリから出てきた小さなカニ「ピンノ」が話題に
スーパーのアサリから出てきた小さなカニ「ピンノ」が話題に

スーパーで購入した食用アサリの中に隠れていた小さなカニを育てる動画シリーズ『スーパーのアサリを購入したら』がSNSで話題だ。「生きているのはじめて見ました!」「回転ずしのお味噌汁に入ってたのコレだったのか!」など、さまざまな反響が寄せられている。

投稿者の「るう」さん(@ruuaquarium)は、自宅で15種類のカニと暮らしている。るうさんによると、動画に登場するアサリはスーパーで普通に販売されている食用のもので、普段からカニの餌として購入しているという。

ピンノとは?

アサリの中から出てきたカニは「ピンノ」(カクレガニ類)と呼ばれる生き物で、アサリだけでなくカキやハマグリなどの二枚貝の中で共生することが知られている。市販のアサリに紛れていることは珍しくないという。

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ピンノはアサリが取り込んだ有機物を横取りして食べるため、住み着かれたアサリは身の成長が悪くなることがある。そのため「共生」というより「寄生」に近い関係だそうだ。

オスとメスで見た目が大きく異なる

ピンノはオスとメスで見た目や生態が大きく異なる。メスは丸みのある体型でダニのような見た目をしており、一生のほとんどを二枚貝の中で過ごす。一方、オスはメスより体が小さく、複数の二枚貝を渡り歩きながらメスを探す。

お味噌汁などで見つかる赤く茹で上がった小さなカニはメスであることが多いという。るうさんは、別々のタイミングでアサリから見つけたオスとメスを同じ水槽で飼育しているが、餌探しに苦労したそうだ。

思い入れのあるサワガニ

るうさんが特に思い入れがあるのは「サワガニ」だ。SNSでの発信を始めるきっかけになった生き物で、食用としても親しまれている。サワガニはどこにでもいるわけではなく、きれいな水が流れる山間の渓流などに生息している。

脱皮事故で半年ほど介護した個体もサワガニで、自宅で初めて繁殖に成功したのもサワガニだった。現在は脱皮事故の原因を解明したいと、生息地の水質調査にも取り組んでいる。

カニの再生能力と人慣れ

カニは脱皮の失敗や共食いなどで脚やハサミを失うことがあるが、脱皮を繰り返すことで少しずつ再生していく。ただし、完全に元通りになるわけではなく、再生しないこともあるという。

また、カニは人に慣れることもあるという。長く飼育していると、人影を見るだけで逃げていた個体が餌を持ったピンセットに近寄ってきたり、威嚇しにきたりするようになる。個体ごとに性格があり、飼い主を認識してさまざまな反応を見せてくれるのが魅力だと語った。

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