JR大阪駅前に大阪市が整備したスペースをめぐり、SNS上で「危ない」との声が広がっている。地面かられんが状の突起が多数飛び出したような構造になっており、ホームレスが滞在しないための「排除アートではないか」といった指摘も出ている。市は「もともと立ち入り禁止の場所」と説明するが、問い合わせが相次いでいるという。
危険を指摘する声
SNS上で危険が指摘されているのは、JR大阪駅の御堂筋南口と阪急うめだ本店を結ぶ横断歩道の脇にある約58平方メートルの区画だ。コンクリートの地面から、れんがが不規則に突き出すように埋め込まれている。22日夜に訪れると、「立入禁止」と書かれた高さ約50センチの黄色い柵で囲まれていた。
ただ、中には柵の間を抜けて通り抜ける人の姿もあった。外国人観光客らが足元を気にしながら歩く様子も見られた。
整備の経緯
大阪市建設局によると、この区画の整備工事は7月9~11日に行われた。もともとは植え込みだったが、歩道橋の下で日当たりが悪く、木が育たなかったため、10年ほど前から徐々に撤去された。その後は空きスペースとなっていたが、自転車の放置やごみの不法投棄が目立つようになった。さらに、ストリートミュージシャンの活動の場として使われたり、ホームレスが滞在したりするケースもあったという。市はこうした状況を改善するため、今回の対策を取ったと説明している。
SNSで広がる議論
ところが整備後、「つまずいて転びそうになった人を見た」「危険なデザインだ」といった投稿がSNSで拡散した。この場所の状況を伝えた21日の投稿には24日時点で3万3千件を超える「いいね」が付き、議論が広がった。中には、ホームレスなどを排除することを目的とした「排除アート」ではないかとの指摘も出た。



