トレーニング後のご褒美にノンアルビール、自分に合う選択肢に
トレ後のご褒美はノンアルビール、自分に合う選択肢に

「ノンアルコール」と聞くと、「お酒を飲めないときの代わり」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。けれど実際には、日々の暮らしの中で“あえてノンアルを選ぶ”シーンは、少しずつ広がっています。

『365杯のノンアル話』は、さまざまな生活背景を持つ人たちの実体験をもとに、「どんなときに、誰と、なぜノンアルを選んだのか」をたどるシリーズ。特別な日のためではない、ごく普通の一日にある“ちょうどいい一杯”を通して、それぞれの暮らしをのぞいていきます。

自分だけの自由時間はトレーニングに費やす

今回は、夏に向けて体を引き締めようとスポーツジムに通う30代のフリーランス女性のお話です。Yさん(36)はフリーランスとして働き、会社員の夫と2人暮らし。

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土曜日の昼下がり、仕事や家事を終えてふっとひと息。今日の予定は何もなければ、夫は仕事で深夜帰りのため夕食を作る必要もない。ここからは私だけの自由時間が始まるのだ。

向かう先は近所のスポーツジム。5月から体力作りと夏に向けてボディメイクのために契約し、暇さえあれば通うように。トレーニングや有酸素運動を含め、トータルで90分ほどのメニューは地味にきついが、1日以内に鍛えた部位に筋肉痛がくることが快感で、今ではジムで体を鍛えることが趣味の1つになっている。

体優先で自然とアルコールを控えるように

トレーニングを本気で始めるようになってからは、体を優先して自然とアルコールを飲む機会が減っていたが、今日は土曜日。今週1週間の仕事を終え、トレーニングの達成感もある。さらに、帰り道の暑さが重なり、無性にキンキンに冷えたビールが飲みたい……。日曜日は休みではあるけれど、衝動に負けて飲んでしまったら、きっと罪悪感に駆られるだろう。かといって、水や麦茶では心が満たされない……。そんなモヤモヤする思いを抱えながら近所のスーパーに立ち寄った。

ソフトドリンクやアルコールの棚を眺め、これなら満足感を得られるかもと手に取ったのはノンアルコールビール。いつかのホームパーティで初めて飲んで、ノンアルコールビールの美味しさを知るきっかけとなったものを、ストックを含めてかごに2本追加した。

頑張った自分へ、今できる最高のご褒美を

1番美味しい状態で飲みたい。そんな思いで帰宅すると、急いでノンアルコールビールを冷蔵庫にしまい、シャワーを浴びたり掃除機をかけたりしながら冷えるのを待つことに。トレーニングを始めて追い込むことが好きになったのか、ご褒美を待つ時間さえ楽しくて、そんな自分にふっと笑ってしまう。

「そろそろ冷えたかな」と冷蔵庫からノンアルコールビールを取り出し、いざベランダへ。夕方になり、窓を開けると暑さも和らいで心地よい風が吹き始めていた。

プシュッ!と缶を開け、今日1日頑張った自分に「おつかれさま」と語りかける。待ちに待ったノンアルコールビールは、キンキンで爽快なのど越しがたまらない。鼻に抜けるフルーティな香りやシュワシュワと弾ける炭酸の音も心地よく、夏の匂いが重なることで、ほどけるように疲れが取れて心が整っていくのを感じられた。

ノンアルだから酔うわけではないけれど、ビールらしい香りやのど越しでしっかりと満足感を得られた。夕方の風を感じながらベランダでゆっくりと味わう時間は、頭がクリアなままだからこそ、自然と今の自分に意識を向けられるひととき。そんな何気ない瞬間が、今の私にとっては何より贅沢なご褒美なのかもしれないと感じた。

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ノンアルは“自分に合う1つの選択肢”

アルコールを楽しみながらにぎやかに過ごす時間ももちろん好きだ。でも、トレーニングに集中したい時期は、酔いではなく、美味しさその時間そのものを楽しめるノンアルが、今の私には心地よい。その日の予定やコンディション、そのときの自分に合った選択肢のひとつとして、ノンアルがあるのだと思う。

夏に向けたボディメイクも、いよいよ終盤。目標に向かって自分と向き合いながらも、日々の小さなご褒美は忘れずに。そんな心地よいバランスを大切にしながら、最後まで前向きに駆け抜けよう。そう思えた1日だった。