ダークパターン対策協会は8月20日、マイナビのコンテンツメディア事業部が運営する学生向けメディア「マイナビ学生の窓口」が、同協会の運営するNDD(Non-Deceptive Design/非ダークパターン)認定を取得したと発表した。NDD認定の取得は3件目で、メディア領域では初の事例となる。
NDD認定の概要とマーク
ダークパターンとは、Webサイトやアプリにおいて、利用者が本来望まない選択をするよう誤認させたり、巧妙に誘導したりするUI/UX設計手法を指す。同協会では、一部の悪質事業者に限った問題ではなく、社会全体の課題になっているとしている。
NDD認定は、ダークパターンを利用せず消費者を欺く設計を行わない誠実なWebサイトを審査・認定し、「NDD認定マーク」を付与する制度。ユーザーが安心してWebサービスを利用するための判断材料を提供するとともに、事業者にとっては自社の信頼性を可視化する指標になる。認定マークは取得年数に応じてステータスが変わり、初年度はブロンズ、2年目はシルバー、3年目以降はゴールドが付与される。
「マイナビ学生の窓口」は今回が初年度の認定取得となるため、ブロンズマーク(認定番号:07000005-26)が付与される。認定領域は「組織的対策(01)」および「クッキーバナー(02)」で、ブロンズ認定マークと各認定領域を示すアイコンを組み合わせたマークを表示できる。
メディアの運営姿勢と若年層保護の意義
「マイナビ学生の窓口」は、大学生を中心とする若年層に向け、学業やアルバイト、ひとり暮らし、サークル活動、キャリア形成など、学生生活に関する情報を発信するメディア。イベントやワークショップなどへの参加機会も提供する参加型メディアとして運営されている。学生の進路や将来の選択に関わる情報を扱うことから、読者に誤解を与えない情報提供やUI/UX設計を運営上の重要な要素と位置づけ、情報の届け方や表示のあり方を継続的に見直してきた。こうした運営姿勢が、今回のNDD認定取得につながったとしている。なお、今回の認定はマイナビ全体ではなく、コンテンツメディア事業部が運営する「マイナビ学生の窓口」を対象としたもの。
ダークパターン対策協会によると、若年層はインターネットやアプリの利用時間が長い一方、オンラインサービスにおける商慣行や情報提供の仕組みに関する知識・経験が十分でない場合もあり、誤認誘導型のUI/UX設計による被害を受けやすい層とされている。学生を主な読者とする情報メディアが自らの設計を第三者認定によって可視化することは、若年層が安心して情報に触れられるメディアを判断するうえで大きな意義を持つとしている。
同協会は今後もNDD認定制度を通じて、事業者による誠実な設計姿勢の可視化と、消費者側の判断材料の提供を進めていく考えだ。
編集部メモ
NDD認定制度は2025年10月に正式運用を開始。記事中にもあるように、NDD認定の取得は本件が3例目となる。2026年1月に、土木建築設計用ソフトウェアなどVR・AI技術を活用したDXソリューションを国内外で展開する株式会社フォーラムエイトが第1号の認定を取得。そして2026年7月には国内最大級の生命保険会社である日本生命保険相互会社が認定を取得している。



