元五輪選手が2500万円被害、SNSロマンス詐欺の全内幕
元五輪選手2500万円被害 SNSロマンス詐欺内幕 (17.07.2026)

元オリンピック選手の中村恒一さん(60代、仮名)が、SNSを通じて知り合った女性に2500万円を騙し取られる被害に遭った。東洋経済の取材で、国際ロマンス詐欺と投資詐欺が組み合わさった複合型の手口が明らかになった。

きっかけはFacebookの友達申請

2023年5月11日、中村さんはFacebookで「酒井清子」と名乗る中国籍の女性から友達申請を受け、承認したことがきっかけで交信を始めた。清子は「将来は一緒に暮らそう」などと甘言を弄し、中村さんをマインドコントロールしていった。

国際ロマンス詐欺は、海外に住む相手を装って金銭を騙し取る手口で、近年は投資話を持ちかける複合型が増加している。中村さんのケースもこの複合型に該当する可能性が高い。

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哀しい過去を装う清子

交信から1週間後の5月18日、中村さんが清子の生い立ちを尋ねたところ、長文メッセージが返ってきた。清子は継母から暴力を受けていたこと、叔父がよく様子を見に来てくれたこと、父親の肝がんによる死去、自身の離婚や流産などを打ち明けた。そして「恒一は孤独ではありません。私たちは一緒に努力して、より調和のとれた幸せな未来を作ることができます」と語った。

金融専門家を名乗る叔父の登場

その後、清子は金融の専門家だとされる叔父「許成剛」の話を頻繁にするようになった。許成剛は中村さんに外国為替取引(FX)を指南し、「2人の将来のために絶対に儲かる投資」と勧めた。中村さんはこの投資話に乗り、最終的に2500万円をだまし取られた。

東洋経済の記者・野中大樹は、清子から送られた画像やメッセージを分析。清子は自身の写真として別人の画像を送っていたことも判明した。詐欺グループは清子と叔父の役割を巧みに分担し、中村さんの心を掌握していった。

被害の実態と今後の警戒

中村さんは「オリンピック選手として培った判断力も、甘い言葉に曇らされた」と振り返る。国際ロマンス詐欺は年々巧妙化しており、SNSでの知らない相手からの友達申請には特に注意が必要だ。

本記事は有料会員限定で、残り4221文字の詳細なインタビューが掲載されている。被害の全容や詐欺グループの手口、中村さんのその後の対応などが詳述されている。

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