25年連れ添ったぬいぐるみの「入院代」1万8370円に30歳女性が納得した理由
ぬいぐるみ入院代1万8370円に30歳女性が納得した理由

30歳の女性ライターが、25年間連れ添ったぬいぐるみ「ドラ・ザ・キッド」を修理に出す決断をした。その費用は1万8370円。しかし彼女は「できる限りのことをしてあげて」と心から思えるほど納得したという。その理由は、ぬいぐるみを「患者」として扱う専門病院の温かな対応にあった。

ぬいぐるみ専門病院を訪れるまで

「ドラ・ザ・キッド」は目立った汚れや傷はないものの、長年の愛用で色がくすみ、全体的に疲れた印象になっていた。女性は「どうにかきれいにしてあげたい」と腹をくくり、東京都神田にある「杜の都なつみクリニック」を訪れた。同クリニックはぬいぐるみ専門の病院で、完全予約制。JR神田駅西口から徒歩約5分、商店街のアーチをくぐり、神田警察通り沿いを進んだ先のビルに入っている。

院長自らが診察

クリニックを訪れると、院長の箱崎さんが迎えてくれた。箱崎さんはぬいぐるみをカメラ目線になるよう調整して持つなど、細やかな気配りを見せる。女性がドラ・ザ・キッドの状態を説明すると、箱崎さんは丁寧に長さを測り、状態を確認。ぬいぐるみは「修理」ではなく「入院」という形で預けられることになった。

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「ぬいぐるみは依頼者の大切な家族。きちんと人と同じように丁寧に扱う」という箱崎さんの方針に、女性は深く感動した。実際、クリニックではぬいぐるみ一人ひとりにカルテを作成し、治療計画を立てるという。

費用と納得の理由

今回の「入院」費用は1万8370円。女性は「できる限りのことをしてあげて」と院長に伝え、その金額に超納得した。その背景には、25年間の思い出と、ぬいぐるみへの愛情がある。女性は「これまで一緒に過ごしてきた時間を考えれば、決して高くない」と語る。

杜の都なつみクリニックでは、ぬいぐるみの状態に応じて、洗浄や補修、詰め物の調整などを行う。入院期間は症状により異なり、今回のドラ・ザ・キッドは約2週間の入院予定だという。

ぬいぐるみ病院の存在意義

ぬいぐるみ専門病院の存在は、単なる修理業者とは一線を画す。箱崎院長は「ぬいぐるみはただのモノではなく、飼い主の心の支え。だからこそ、医療的な視点でケアする必要がある」と話す。クリニックには全国から依頼が寄せられ、時には修理が難しいケースもあるが、可能な限り元の姿に戻す努力を続けている。

女性は最後に、「ドラ・ザ・キッドがきれいになって帰ってくるのが楽しみ。また一緒に長く過ごしたい」と笑顔を見せた。ぬいぐるみと人の絆を再認識させるエピソードである。

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