モバイルバッテリーを常に100%まで充電して保管するのは、電気化学の観点から見ると寿命を縮める原因になる。長期保管時は残量50%前後の状態が望ましいとされている。
「満タン保管」がもたらす電圧ストレス
「災害時や外出時の停電が怖いから」「いざ使うときに空っぽだと困るから」といった理由で、特に使う予定がなくてもモバイルバッテリーを満タンまで充電し、デスクの引き出しやバッグの中に入れている人は少なくない。
万が一の事態を想定した危機管理能力の高い習慣に見えるが、内部のリチウムイオン電池は充電率が100%に達した状態では、非常に高い電圧ストレスがかかり続ける仕組みになっている。長期保管に関する試験では、満タン充電の状態で放置された電池は容量低下が大きくなる傾向が確認されている。
長期保管の適切な残量とメンテナンス
高い充電率で長期間保管すると、電池内部の化学反応が進みやすくなり、少しずつ容量が失われていく。しばらく使う予定がない場合は100%まで充電せず、残量50%前後で保管するのが正解だ。
もしもの備えとして保管する場合でも、半分程度の充電状態にしておき、数カ月に一度チェックして必要に応じて充電するのが賢いメンテナンス方法とされる。買い替えの頻度を減らし、いざというときにも本来の性能を発揮させるための、電池に優しい付き合い方といえる。



