Nothingのスマートフォンといえば、スタンダードモデルと上位のProモデルが用意されているが、日本ではこれまでスタンダードモデルのみが投入されていた。ところが2026年はスタンダードモデルの「Phone (4a)」に加えて上位の「Phone (4a) Pro」も投入されたのである。両者のカメラを撮り比べて、どう違うのかチェックしてみたら、予想以上に面白い結果になった。
カメラユニットは実は同じ?
パッと見ると、アウトカメラユニットが大きいのはPhone (4a) Proの方。どちらもトリプルカメラだけれど、明らかに(4a) Proの方が大きくていいカメラを積んでそうだよね。しかし、実はカメラ自体のスペックはどっちも同じという事になっている。左上がPhone (4a)、右がPhone (4a) Proのアウトカメラ。レイアウトは異なれど、レンズやセンサーのスペックは同じとなっている。見た目で大きく違うのは、Glyphマトリックス(時計が表示されているとこ)の有無くらいだ。
超広角カメラは約800万画素で、レンズはF2.2となっている。メインの広角カメラは約5000万画素で、センサーサイズも同じ。レンズスペックもF1.88で同じ。どちらも使用しているセンサーが同じかどうかは公開されていないので、本当に同じなのかどうか何とも言えない。一方、望遠カメラは約5000万画素で、80mm相当になっている。こっちはセンサーもレンズも同じものを使っていると見ていいだろう。ということで、少なくともカメラユニットの数値上のスペックはどっちも同じなのだ。
撮り比べてみたら意外と違う…!?
もしかして、スマホカメラ的にはどっちを選んでも一緒だったりする……? いや、それが面白いことに、撮り比べてみるとそうとも言い切れないのである。3つのポイントで違いをチェックしていこう。
画像の細かい処理に微妙な違い
まずは普通に撮り比べ。晴天のガスタンクでは、両者の写りはほぼ同じだ。順光で条件がいいガスタンクは、写りにほぼ差なし。では、もっとハイコントラストかつ難しい構造をチェックしてみよう。2xで蒸気機関車を撮ってみた。メインの被写体は黒くて、背景は明るいという感じだ。見比べると、Phone (4a) Proの方がHDRがよく効いている。黒い車体はちょっと明るく、背景の緑の葉に隙間見える空の青も出ている。「ちょっと効きすぎかな?」という気もするけれど、明らかに内部の処理に差があるようだ。
この写真を部分拡大してみると、Phone (4a)の方がエッジ処理が滑らかで、ディテールの強調処理が控えめだ(特に「踏切注意」の文字を見ると分かりやすい)。これは好感が持てる。こちらも左がPhone (4a) Proで、右がPhone (4a)。「踏切注意」の近辺をよく見てみると、ディテールの輪郭強調の度合いに差が出ることが分かる。
ナイトモードでも差が
予想以上の差だったので、「HDRの差が出るなら、夜景も差が出るのでは?」ということで撮り比べてみた。下はその一部を切り取ったもの。やはりPhone (4a) Proの方がハイライト部が飛ばずに潰れているし、地面のタイルの色もしっかり残っている。夜景写真の一部を切り取ったもの。照明部分の明るさや、地面の色に差が出ている。Phone (4a) Proの方がダイナミックレンジが広くなっているのだ。
ポートレートモードも
人物はどうだろうかということで、撮ってみた。下の作例を見てみると、Phone (4a) Proの方が顔がちょっと明るく写っている。ただし、これは撮ったタイミングで風が吹いて、彼女の髪が顔にかぶったりかぶらなかったりの影響を受けた可能性も否定できないので、難しい。上がPhone (4a) Proで、下がPhone (4a)。Proの方が全体のダイナミックレンジが広く、明るさが少ないのが分かる。ではポートレートモードだ。Phone (4a) Proの方が顔のテカリが抑えられている。さらに、Phone (4a) Proの方が背景とのエッジの処理もちょっといい。この辺、SoCのパワーの差なんだろうな。ポートレートモードを比較。エッジの処理とかテカリのなさは(4a) Proがいい。ほぼ変わらないかと思っていたので、ちょっと意外でありました。



