日産自動車の新型「エルグランド」に乗ると、リカバリーウェアを着て過ごすのと同様の効果が得られるという。16年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたこのプレミアムミニバンには、「乗れば乗るほど疲れが取れる」というデータがあるという。実際に試乗して確認した。
16年ぶりのフルモデルチェンジ、販売は好調
新型エルグランドは、7月16日の発売から1カ月ちょっとの8月末時点で、販売台数が9,000台を突破した。日産が上質な移動空間と運転の楽しさの両立を目指して開発したモデルで、エクステリアは加飾を多用せず、ボディカラーの濃淡やグラデーションパターンで個性を表現している。
インテリアは、インパネからドアへと連続する造形で落ち着いたプライベート空間を演出。走りは前後にモーターを搭載する第3世代「e-POWER」と電動駆動4輪制御システム「e-4ORCE」、「インテリジェント・ダイナミック・サスペンション」を組み合わせる。室内の騒音レベルは、競合車種との比較で約5dB静かだという。
ハンズオフ走行で筋活動60%低減
新型エルグランドにはメーカーオプションで「プロパイロット2.0」が装着可能で、ハンズオフ走行が特徴だ。人間の腕の重さは体重の1割に当たり、体重70kgの人であれば腕の重さは約7kg。ステアリングを握って運転する行為は、重い腕を持ち上げっぱなしにしていることになる。
運転中、ステアリングに伸ばした腕が車体の揺れに共振すると上半身の筋肉が緊張し、肩が凝る。一方、ハンズオフ走行では、ドア側面とセンターコンソールにあるワイドなアームレストに腕を乗せ、くつろいだ姿勢でクルージングできるため、上半身の筋活動は約60%も低減できる。
日産によれば、交感神経と副交感神経のバランスで決まる疲労・ストレス度の計測を行うと、通常運転では疲労が増加し、ハンズオフでは逆に疲労が回復するという結果が出た。具体的には、約200kmを走った際の疲労度の差は、デスクワーク8時間分に相当するという。
上級グレードが人気、オプション満載も
エルグランドの販売内訳をグレード別にみると、「G e-4ORCE」(757.9万円)が57%、スポーティーな「AUTECH e-4ORCE」(824.78万円)が15%、「VIP e-4ORCE」(869.88万円)が10%と上級グレードが大多数を占める。高価なオプションを満載にして購入する人も多いという。
よく売れているオプションとグレードの組み合わせとしては、「AUTECH e-4ORCE」に専用プレミアムナッパレザーインテリア、「G e-4ORCE」にBOSEプレミアムサウンドシステムやインペリアルエクステリアパック、3連後席専用モニターなど265万9,229円相当のオプションを取り付けて総額1,023万8,229円となるケース、「X e-4ORCE」に電子シェードやBBS製18インチアルミホイールなどで総額812万3,336円となるケースが挙げられる。



