モトローラ・モビリティ・ジャパンは8月4日、同社初の横折りフォルダブルスマートフォン「razr fold」を発売する。本機種は3月にスペイン・バルセロナで開催されたMWC Barcelonaで正式発表され、すでに海外では4月に中国、5月に韓国で販売されていた。日本版の投入はやや遅れたものの、おサイフケータイ対応などローカライズも施されている。
モトローラ初の横折りフォルダブルスマホ「razr fold」
これまでモトローラは、フィーチャーフォン時代に一世を風靡したrazrブランドを継承した縦折りフォルダブルスマホに特化して開発を進めてきた。このタイプのスマホは、フォルダブルスマホをリードするサムスン電子よりも投入が早く、バリエーションも拡大している。そんなモトローラがなぜ横折りに取り組んだのか。背景には2026年の市場拡大を見据えた動きがあった。
他社Foldの不満を解消、カメラもバッテリーも高性能
razr foldは、同社初の横折りフォルダブルスマホとして開発された端末だ。モトローラは、廉価モデルのgシリーズや、ミッドハイのedgeシリーズが主力だが、その上に位置するプレミアムモデルとして縦折りのrazrを展開。海外ではストレート型でスペックを高めたsignatureも販売している。一般的なスペックでの区分けではなく、折りたたみか否かで商品をカテゴライズしているのが特徴だ。
同じrazrにも複数のモデルが存在し、スペックにも違いがあるが、razr foldはその頂点に位置付けられる性能を持つ。プロセッサにはQualcommの「Snapdragon 8 Gen 5」を採用。スマホなどの性能を評価するDxOMarkで、フォルダブルスマホのトップを取ったカメラも同機の特徴だ。メイン(広角)カメラのセンサーには、ソニーの1/1.28型センサーとなる「LYT-828」を採用。超広角、望遠ともに5000万画素で、正確な色を実現するマルチスペクトルセンサーも備える。
また、アウトディスプレイには世界で初めて、Corningの「Gorilla Glass Ceramic 3」を採用。これはセラミックの粒子をガラスの中に浸り込ませることで強度を増したガラスで、2mからの落下試験もクリアしているという。さらに、バッテリーはシリコンカーボンを採用することで6000mAhまで容量を高めた。80Wの超急速充電や、50Wのワイヤレス充電にも対応する。
開発責任者が語る「他社Foldの不満を全て解決」
モトローラ・モビリティ・ジャパンの開発事業部長 江戸正志氏が「世の中にあるFold端末ユーザーの不満を全て解決した」と語るように、同機は他社製品の弱点といわれる部分をカバーしてきた。実際、フォルダブルスマホでは、ストレート型のフラグシップモデルと比べてカメラ性能が抑えられがち。ヒンジでつながった左右にバッテリーを分けて搭載しなければならない関係で、バッテリー容量が少ないモデルも多い。
横折りフォルダブルスマホの代名詞にもなっていたGalaxy Z Foldシリーズが搭載を見送ってしまったスタイラスペンにも対応する。別売りではあるが、「motorola pen ultra」を利用すると、手書きが可能になる。このスタイラスは、Bluetoothで本体と接続する仕様で、4096段階の筆圧感知に対応。ペン先が1.4mmと細く、文字のような細かな文字もキレイに書くことができる。
その分、本体の厚さは開いたときが4.55mm、閉じたときが9.89mmと、フォルダブル最薄を誇るGalaxy Z Fold7よりもやや厚みがある。重量も243gとヘビー級になってしまっているが、高機能なフォルダブルスマホとしては許容範囲。開いたときのディスプレイサイズも、Galaxy Z Fold7よりやや大きい8.1型となり、映像などを表示する際の没入感が増している。
価格は29万9800円、IIJmioでは10万円割引も
日本版の販売価格は29万9800円(税込)。IIJmioでは8月4日から販売を開始し、MNPなら10万円割引の19万9800円となる。また、おサイフケータイ対応など日本独自の要件も施されている。



