千葉工大の5機目衛星「MOMIJI」12月打ち上げへ ブータン学生も参加
千葉工大の5機目衛星MOMIJI 12月打ち上げへ

千葉工業大(習志野市)の学生チームが製造した5機目の超小型衛星「MOMIJI」が8月26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡された。12月に米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられる予定だ。

ブータンの学生が初参加

宇宙産業を支える人材を育成するプログラムの学生14人が中心となって製造した。千葉工大に昨年度新設された宇宙・半導体工学科の学生たちに加え、今回初めて、ブータン王立大科学技術校の学生チームも参加。千葉工大とブータンは2024年、「宇宙科学技術分野における協力と学術交流に関する覚書」を締結している。

大きさは従来の2倍、カメラ4台搭載

従来の1~4号機の大きさは縦、横、高さとも10センチだったが、5号機のMOMIJIは縦・横10センチ、高さ20センチと倍の大きさになった。多くの観測用機器と太陽電池板を搭載したほか、4台のカメラではそれぞれ、同大のマスコットキャラクター「チバニー」を投影した地球、東北地方の残雪、ギリシャの砂漠化、森や植林地などの植生を撮影する。解像度を高め、従来機より鮮明な地球画像の撮影を狙う。

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オゾン層が吸収する紫外線を感知するセンサーも積んでおり、ブータンの学生チームは植生の撮影とオゾン層の観測を担当する。

開発の経緯と今後の予定

4年生でプロジェクトマネジャーの男子学生(22)によると、ブータンのチームとは毎週、オンラインで打ち合わせを重ねたほか、衛星システムがきちんと動くかどうかの統合試験立ち会いのため、代表2人が2度来日した。言葉の壁もあってスムーズにやりとりするのが難しかった面もあったが、衛星にかける情熱の大きさを感じたという。「彼らにとって初めての経験。絶対に成功させるという意気込みがすごかった」と振り返る。

開発は24年11月に始まった。倍のサイズになったため、設計変更を要した部分が多く、初期の試作にかける時間を増やした。ミッション機器を載せる基板は、100枚以上作り直したという。

打ち上げられたMOMIJIは国際宇宙ステーション到着後、27年2月頃に宇宙空間へ放出される予定だ。4年生も短い期間だが、MOMIJIの運用に携わることができそうだ。搭載コンピューターの開発を担当した4年の男子学生(22)は「宇宙でしっかり動いてほしい。みなさんの目に届く成果をあげたい」と期待を込めた。

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