2000年前から伝わる「逆境との向き合い方」とはどのようなものか。マルク・タイテルト氏(オリンピック金メダリスト・作家・起業家)が、ストア派哲学を活用した挫折の克服法を紹介する。
伝統的な技法とストア哲学
断食や氷風呂は現代のインフルエンサーが好む健康法だが、これらはローマ時代から存在する。ローマのストア派哲学者セネカ(紀元前4年頃~西暦65年)も氷水に浸かり、苦難に耐える鍛錬としていた。
逆境を想定する力
自宅のベッドで横になっているときは空腹や寒さを心配しないが、頭の中で不安や恐れを具体的にイメージすることで、実際の逆境に動揺しにくくなる。「仕事を失ったら」「プレゼンで笑われたら」といった状況を想像し備えることが有効だ。
挫折は人生の一部
人生は計画通りに進まない。パートナーとの別れ、解雇、パンデミックなど、思いもかけない出来事が起こる。人生経験を積んだ人は、挫折が人生の一部だと知っている。情熱的な夢を抱く一方で、失敗の痛みも感じる。
未来に目を向ける
物事がうまくいかなかったときに自分を責めるのは、過去に閉じ込めるだけだ。失敗から学び未来に目を向けることが重要。ストア派哲学者は、夢への期待を抱くには、それが叶わなかったときのネガティブな感情に囚われないことが条件だと説く。成功は確約されていないが、挫折に対処するのが人生の現実である。



