Zホールディングス(ZHD)は2023年10月1日付で、LINEとヤフーの事業を統合し、新たな持株会社「LY Corporation」を発足させる。これにより、両社のサービスは同一ブランドのもとで運営され、経営の効率化とシナジー創出を目指す。
統合の背景と目的
ZHDの川邊健太郎CEOは、「両社の強みを活かし、日本最大のインターネットサービスグループを形成する」と述べている。LINEのメッセージプラットフォームとヤフーのポータルサイト・EC事業を統合することで、ユーザー基盤の拡大とデータ活用の高度化を図る。
統合により、LINEの月間アクティブユーザー(MAU)約9,200万人と、ヤフーのMAU約5,000万人が合わさり、国内最大級のデジタルプラットフォームが誕生する。両社の重複する事業を整理し、開発リソースを集中することで、AIやフィンテック分野での競争力を高める狙いだ。
新組織の体制
新会社「LY Corporation」は、ZHDの完全子会社として設立され、LINEとヤフーの各事業会社はその傘下に入る。川邊氏は引き続きZHDのCEOを務め、新会社のトップにはLINE出身の出澤剛氏が就任する予定だ。
統合に伴い、一部のサービス名やブランドは変更される可能性があるが、LINEやYahoo! JAPANのブランドは当面維持される。ユーザーへの影響は最小限に抑えるとしている。
今後の展望
ZHDは、統合により2025年度までに500億円以上のコスト削減効果を見込む。また、データ連携による広告事業の強化や、LINE PayとPayPayの統合など、フィンテック分野でのシナジー創出を加速させる。
川邊氏は「日本発のグローバルプラットフォームを目指す」と語り、海外展開にも意欲を示している。特に東南アジア市場でのLINEのプレゼンスを活用し、ヤフーのサービスを展開する可能性を模索する。



