トヨタとNTT、自動運転向けAI半導体で協業へ 2028年量産
トヨタとNTT、自動運転AI半導体で協業 28年量産 (17.07.2026)

トヨタ自動車とNTTは、自動運転技術向けのAI半導体を共同開発することで基本合意した。2028年の量産開始を目指し、消費電力を従来の1/10に抑える高性能チップの実用化を狙う。

自動運転の頭脳となるAI半導体

両社は、自動運転の制御や周囲の状況認識に必要な膨大なデータ処理を低消費電力で実現する専用半導体の開発に着手する。トヨタは車両制御技術や自動運転システムの知見を、NTTは光電融合技術やAIアクセラレーターの開発経験を持ち寄る。

開発する半導体は、自動運転レベル4以上のシステムへの搭載を想定。現在の自動運転用半導体は消費電力が大きく、発熱対策が課題となっている。新チップでは、NTTが開発する光電融合技術を応用し、データ伝送の効率を飛躍的に高めることで、消費電力を従来比で10分の1に低減する。

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2028年量産、まずは高級車から

量産開始は2028年を目標とし、まずはトヨタの高級車ブランド「レクサス」などに搭載する計画だ。その後、2030年までにトヨタグループ全体の車種に展開する方針。

トヨタの佐藤恒治社長は「自動運転の実現には、車載半導体の性能向上が不可欠だ。NTTの持つ先端技術と組み合わせることで、業界をリードするソリューションを提供したい」とコメント。NTTの島田明社長も「自動車産業の変革に貢献できることを嬉しく思う。両社の技術を融合し、世界最高水準の半導体を実現する」と述べた。

世界的な半導体競争の中で

自動運転用半導体を巡っては、米エヌビディアやインテル、独インフィニオンなど海外大手が先行。トヨタとNTTの連携は、日本の自動車産業の競争力維持・強化に向けた布石と見られる。経済産業省も、官民連携で半導体の国産化を後押ししており、今回の協業は国の戦略にも合致する。

両社は今後、詳細な開発スケジュールや投資額を詰める。自動運転の実用化に向け、日本のものづくりと通信技術の融合が加速しそうだ。

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