韓国の株式市場では26日も一時「サーキットブレーカー」が発動し、不安定な値動きが続いている。慶応義塾大学大学院教授の小幡績氏は、ついに世界のAI・半導体バブル崩壊がこの6月に始まったと確信した理由を詳述している。
ITバブルとAIバブルの崩壊過程は同じになる
小幡氏は、2000年のテックバブル(日本ではITバブル)と同様の暴落の展開になると予測する。当時、ナスダック総合指数は2000年3月10日に終値で5048ポイントを記録し、明確な転換点を迎えた。今回も「山高ければ谷深し」の警句通り、大局的には暴落局面に入ると主張する。
「ITバブルとAIバブルはまるで違う」という主張は多いが、小幡氏は「バブルという点では同じであり、バブルの崩壊過程は同じになる」と指摘。ITバブル時はスタートアップ中心で多くが破産したが、今回は超大企業が中心で財務的に余裕があり、ビジネスモデルも確立している点が異なる。しかし、バブルの本質は変わらないと強調する。
半導体も奪い合いでなくなり価格も急落、株価も暴落する
小幡氏は、半導体市場でも供給過剰が発生し、価格急落と株価暴落が起こると予測。現在のAI向け半導体需要の高まりは一時的なもので、やがて需要が一巡し、供給過剰に転じると分析する。これはITバブル時の通信機器やサーバー需要の急増とその後の反動と類似している。
実際、6月24日の米半導体企業マイクロン・テクノロジーの決算発表は市場期待を上回り、株価は時間外で大きく上昇。これを受けて日経平均先物は急騰し、6月25日の日経平均終値は7万2366円と史上最高値を更新した。しかし小幡氏は、こうした短期的な上昇はバブル崩壊の前兆に過ぎず、長期的には暴落が避けられないと見る。
テックバブル崩壊との「多くの共通点」とは
小幡氏は、今回のAIバブルと2000年のITバブル崩壊に多くの共通点があると指摘。特に、過剰な期待に基づく投資、実態以上の株価評価、そして需要の一巡後の急激な調整が共通する。また、当時も「今回は違う」という主張が多かったが、結局は同じように崩壊したと振り返る。
「リーマンショック時とも違う」という声もあるが、小幡氏は「リーマンショックは金融危機であり、実体経済のバブル崩壊とは性質が異なる。今回のAIバブルはITバブルと同種のバブルであり、崩壊過程も似たものになる」と分析する。
最終的に、小幡氏は「指摘は正しくても結論が間違っている」と述べ、現在のAIブームが本物であるという主張は認めつつも、バブル崩壊を免れないと結論づけている。



