トヨタ自動車とNTTは、自動運転技術の実現に向け、高速・大容量通信を可能とする次世代通信基盤の共同開発で基本合意した。両社は2030年までの実用化を目指す。
協業の背景と目的
自動運転の実用化には、車両と交通インフラ、クラウド間でのリアルタイムなデータ通信が不可欠となる。特に、周囲の状況を認識するセンサー情報や高精細地図データのやり取りには、現在の通信規格を超える超高速・大容量通信が必要とされる。
トヨタとNTTは、この課題を解決するため、両社の技術を組み合わせた新しい通信プラットフォームの構築に乗り出す。具体的には、NTTが持つ光通信技術やネットワーク制御技術と、トヨタの車両制御技術や自動運転システムを融合させる。
実用化へのロードマップ
両社はまず、2020年代後半をめどに、限定エリアでの実証実験を開始する計画だ。その後、段階的にエリアを拡大し、2030年までに都市部での本格的なサービス提供を目指す。実用化にあたっては、通信事業者や自動車メーカー、自治体などとの連携も視野に入れている。
トヨタの豊田章男社長は「自動運転は、交通事故の削減や移動の自由を拡大する重要な技術。NTTとの協業で、社会実装を加速させたい」とコメント。NTTの澤田純社長も「両社の強みを結集し、世界最高水準の通信基盤を提供することで、モビリティ社会の進化に貢献する」と述べている。



