ソニーの「REON POCKET」(レオンポケット)が累計84万点を売り上げる大ヒット商品となっている。約2万7000円の価格ながら、都市部や海外で販売を伸ばしており、酷暑が常態化する現代のニーズを捉えた。
モバイルバッテリーで終日使用可能
モバイルバッテリーがあれば充電しながら使用できるため、終日屋外にいても対応可能だ。海外出張も多い伊藤氏は、「欧米ではハンディファンを持ち歩く人はあまり見かけず、REON POCKETは服の下に装着して目立たず冷却できる点が販売増加の理由」と話す。
社会課題の解決も視野に
今後の課題について、冷却性や持続時間、装着性の向上に加え、冷温両用のコンディションデバイスとして通年商品化を目指す。海外からは「体型や服装によってはフィットしにくい」「アプリが入手できない」との声もある。
AIについてはソフトウェアの一部で活用。本体センサーに加え、外部センサー「REON POCKET TAG」を連携させ、個人使用にとどまらず暑さや環境負荷といった社会課題の解決にも取り組む。
法人向け「REON BIZ」も展開
法人向けには「REON BIZ」を提供。オフィスや倉庫・工場などの温度環境を可視化するIoTクラウドサービスで、多数のTAGから収集した温度・湿度・照度・活動量のデータをAPI経由で集約。現場ごとの暑さ指数や従業員の作業環境を可視化し、管理者が適切な休憩を促す仕組みを進めている。
近年の厳しい暑さで「酷暑対策に本格支出する時代」となり、REON POCKETも競合も消費者の不満と向き合いながら進化を続けている。



