英Nothingは10月12日(現地時間)、サブブランド「CMF」初のポータブルBluetoothスピーカーとなるCMF Speakerシリーズを発表し、同日から販売を開始した。コンパクトな「CMF Speaker S」と、より高出力の「CMF Speaker M」の2モデルを用意する。カラーは、ホワイト、ダークグレー、オレンジ、ターコイズの4色展開。日本での税込価格はそれぞれ9,800円、17,800円である。
牛乳パック風デザインとカスタマイズ性
両モデルは、牛乳パックを思わせる直線的なデザインを採用している。Speaker Sは持ち運びを重視したモデルで、本体上部のアタッチメントポイントにストラップやカラビナを取り付けられる。Speaker Mは一体型のハンドルを備え、室内での利用や持ち運びを想定している。
本体前面には音量調整や再生・一時停止、曲送りなどに使用するダイヤルを配置。前面パネルとダイヤルは取り外すことができ、異なる色のパーツに交換できる。
CMFは、両モデルのカスタマイズ用3Dデザインファイルを公式コミュニティで公開した。3Dプリンタで広く使われるSTL形式で、標準の前面パネルに加え、形状や表面デザインが異なる複数のバリエーション、ダイヤル、電源ボタンのデータを用意する。ユーザーはこれらを利用し、オリジナルの交換パーツを製作できる。
サウンド性能と機能
Speaker Sは45mmのフルレンジドライバーと2基のパッシブラジエーターを搭載する。出力は最大10W RMS、再生周波数帯域は70Hz〜20kHz。本体サイズは130.5×85×44mm、重量は334gである。
一方、Speaker Mは70mmのウーファーと16mmのツイーターを組み合わせた密閉型構造を採用。ウーファーが25W、ツイーターが10Wで、合計出力は最大35W RMSとなる。再生周波数帯域は60Hz〜20kHz。本体サイズは220×85×54mm、重量は602gである。
音質調整機能は両モデル共通で、再生中の音声を分析し、出力とイコライザー(EQ)を自動調整する「アダプティブチューニング」を備える。低音を強調する「ウルトラベース」、音の広がりを増す「ワイドサウンドステージ」にも対応。専用の「Nothing X」アプリでは4種類のEQプリセットを選択でき、カスタムEQによる調整も可能だ。夜間向けの「ナイトモード」では低音と全体の音量を抑え、最大音量を通常モードの約60%に制限する。
接続とバッテリー
複数台での再生にも対応する。同一モデルを2台接続し、左右のチャンネルを分けて再生する「ステレオモード」のほか、Bluetoothの音声共有技術「Auracast」を利用する「パーティーモード」を搭載する。後者では、Auracastに対応する他社製スピーカーも含め、複数台で音楽を同期再生できる。
ワイヤレス接続にはBluetooth 6.0を採用。NFCによるワンタッチペアリング、Google Fast Pair、Microsoft Swift Pairに対応する。2台の機器に同時接続し、再ペアリングせずに音声の再生元を切り替えられるマルチポイント接続も利用できる。
USB-C端子は充電に加えてデジタル音声入力にも対応し、有線接続時はロスレス伝送と60ms以下の低遅延再生が可能としている。
防塵・防水性能はIP68等級に対応する。連続再生時間は両モデルとも最大18時間(ウルトラベースをオン、音量50%で測定)。10分間の急速充電で最大1時間の再生が可能だ。