新型エルグランドのフロントデザイン、伝統工芸「組子」から着想 開発者が語るこだわり
新型エルグランド、組子から着想のフロントデザイン

日産自動車が発表した新型「エルグランド」のフロントデザインは、日本の伝統工芸「組子」から着想を得たもので、開発責任者はその完成までに「途方もなく長い」試行錯誤があったと明かした。

「リニアモーターカー」をコンセプトに

新型エルグランドのデザインコンセプトは「The private MAGLEV(日本語名:リニアモーターカー)」。日産は「リニアなスピード感と威風堂々とした佇まいが融合したデザイン」と説明する。特にフロントマスクは、四角い粒が並ぶ幾何学的で近未来的な印象を与え、一度見たら忘れられない表情を持っている。

伝統工芸「組子」から着想

開発責任者(チーフビークルエンジニア)の一野健人氏によれば、この四角形が並ぶフロントデザインは、日本の伝統工芸「組子」から着想を得たという。ボディ同色のドットパターンは、一つとして同じ大きさのものがなく、面の傾きから角の丸みに至る細部まで「ミリ単位で」調整し、試行錯誤を重ねて完成させた。一野氏はこの作業について「途方もなく長く続いた」と振り返る。

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プレミアム2トーン塗装のこだわり

新型エルグランドには「FUJI DAWN -フジドーン-」と「至極 -シゴク-」という名称のプレミアム2トーンカラーが設定されている。ボディの上下で色を塗り分ける2トーンは、マイバッハやロールスロイスなど高級車で見られるが、このクラスでは珍しい。日産によれば、この塗り分けはかなり難易度の高い生産工程を経て実現しているという。

「静かで知的な威厳」を追求

一野氏は、フロントデザインにおいて「ただ威圧するのではなく、静かで知的な威厳を感じさせる」ことにこだわったと述べている。ライバルとなるトヨタ自動車の「アルファード/ヴェルファイア」と比較しても、その独自性は際立っている。

歴代モデルからの進化

歴代エルグランドのフロントデザインは、初代が渋くカッコいい印象、2代目は中央に横方向のボディ同色ラインが入る独特なスタイル、3代目はよりアグレッシブな「オラオラ系」へと変化。新型はそれらとは一線を画す、近未来的で知的な表情を持つ。

サイドビューとリアデザイン

新型エルグランドのサイドビューは、ルーフライン、ウエストライン、キャラクターラインが直線的で伸びやか。走りにこだわった設計が感じられる。2トーンカラーを選ぶと、ウインドウの下端を境にボディ上下の色が変わる。リアエンドの「く」の字型の造形は、走りの余韻を残すイメージでデザインされ、空力性能にも効果がある。決定までには風洞実験を何度も繰り返したという。

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