MSI Claw 8 EX AI+のIntel Arc G3 Extreme、実力は? 性能検証を開始
MSI Claw 8 EX AI+搭載Intel Arc G3 Extremeの実力は?

近年、ポータブルゲーミングPCへの注目が高まっている。既存のゲームプラットフォームを凌駕するほどのブームではないが、新ジャンルとして市場規模を拡大している。

この分野の火付け役は、Valveが2022年に発売した「Steam Deck」だ。その後、Lenovoの「Legion Go」シリーズ、ASUSの「ROG Ally」シリーズ、MSIの「Claw」シリーズが登場し、認知度が一気に広がった。

その多くがAMDのRyzenプロセッサを採用する中、MSIは積極的にIntelプロセッサを採用したモデルを投入している。今回取り上げる「Claw 8 EX AI+」も例外ではなく、Intelの最新モバイル向けCPUアーキテクチャ「Panther Lake」をベースに、ポータブルゲーミングPC向けに最適化したSoC「Intel Arc G3 Extreme」を搭載する。

性能評価はベンチマークから

ポータブルゲーミングPCに関心を持つユーザーは、ゲーミング性能に注目している。そこで、性能評価から始めたい。

最初は、GPUに負荷をかけられるゲームベンチマークを実施しようと考え、カプコンの「モンスターハンターワイルズベンチマーク」の利用を検討した。しかし、本アプリの配信は2025年1月をもって終了している。

幸いなことに、同社は7月から「鬼武者 Way of the Sword」のベンチマークソフトを公開している。今回はこれを使用して性能を確認する。なお、鬼武者ベンチマークのダウンロードには「Steam」または「EPIC Store」のアカウントが必要となる。

比較対象はROG Ally X

Claw 8 EX AI+単体で測定しても絶対的な性能は分かりにくいため、比較対象が欲しい。筆者は私物でASUS JAPANの「ROG Ally X」を所有しているので、これと比較することにした。

ROG Ally Xは、2025年時点でポータブルゲーミングPC向けとしてほぼ最高性能クラスと言われていたSoC「Ryzen AI Z2 Extreme」を搭載している。GPUの理論性能値は、Claw 8 EX AI+(Intel Arc G3 Extreme)が7.07TFLOPS、ROG Ally X(Ryzen AI Z2 Extreme)が11.88TFLOPSで、ROG Ally Xが約1.68倍の演算能力を持つ。

メモリ帯域は、Claw 8 EX AI+が毎秒136GB、ROG Ally Xが毎秒128GBで、Claw 8 EX AI+の方が約7%高速だが、大差とはいえない。

検証方法

鬼武者ベンチマークは、描画解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)にそろえた上で、グラフィックスのプリセット設定を「中品質」「高品質」の2パターンで計測した。さらに、レイトレーシング(RT)の有効/無効による影響を見るため、「中品質」設定時にのみRT設定「中」でもテストを実施した。