いすゞ自動車のクルマづくりや歴史を学べる「いすゞプラザ」では、時代を彩った名車の数々を見ることができます。今回は、いすゞとGMの提携から生まれた世界戦略車「ジェミニ」(初代)を取り上げます。
小型ボディにいすゞ製エンジン搭載
初代ジェミニ(PF型)のデビューは1974年(昭和49年)。当時はいすゞの提携先だったアメリカのGM(ゼネラルモーターズ)が、グローバルカー(世界戦略車)構想のもと開発した小型乗用車でした。発売当時の車名は「ベレットジェミニ」でした。
ベースとなったのは欧州市場向けのオペル「カデット」です。この構想に基づき、世界各地でカデットベースの小型車が登場。日本では「ジェミニ」、オーストラリアではホールデン「ジェミナイ」、ブラジルではシボレー「シェベット」の名で販売されました。
コンパクトなボディに軽快な走り
当時のカタログには、「お国柄で顔立ちも違います。グローバルな4兄弟」の文字とともに、「これからの、ジェミニ。誕生。今日のクルマをめざしてヨーロッパで実証された走りと合理性」との文言が記載されていました。
ボディサイズは全長4,135mm、全幅1,570mm、全高1,335mm、ホイールベースは2,405mmとコンパクトなクルマで、乗車定員は5人。885kgの軽量ボディに100PSを発生する排気量1.6Lのいすゞ製水冷直列4気筒SOHC「G161型」ガソリンエンジンを搭載していました。
2タイプのボディと後期モデル
すでに登場から年月が経過していた「ベレット」や「フローリアン」の後継としての役割も期待されたジェミニには、2ドアクーペと4ドアセダンの2つのタイプがありました。デザインはベースとなったカデット同様、逆スラントのノーズや丸目2灯のヘッドライト、丸みを帯びたドア周りのデザインなどが特徴でした。
小型ボディに100PSの走りはなかなかのもので、後期モデルでは1.8L DOHCエンジンを搭載した「ZZ」(ダブルズィー)や、さらにハードな「ZZ-R」も登場。走り屋たちのハートをつかんでいきました。



