フェラーリ デイトナSP3実車確認、伝説のレーシングカーへのオマージュ
フェラーリ デイトナSP3実車確認、伝説のレーシングカーへのオマージュ

「Ferrari Festival Tokyo 2026」(9月26日~10月4日、東京ミッドタウン開催)の会場に、限定599台のミッドシップV12スポーツカー「デイトナSP3」が展示された。フェラーリの限定シリーズ「イーコナ」第2弾として2021年に登場したモデルで、レースで表彰台を独占した伝説のクルマたちへのオマージュとして生まれた。

1960年代の伝説的プロトタイプレーシングカーへのオマージュ

デザインのルーツとなったのは、1960年代のスポーツカーレース黄金時代(ル・マン24時間やデイトナ24時間)に活躍した「330 P3/4」「330 P4」といったフェラーリの伝説的プロトタイプレーシングカー。エクステリアの美しさを継承しながら、現代の技術を融合させて開発した。

名前の由来は、1967年に米国で開催された「デイトナ24時間レース」でフェラーリ車が1位、2位、3位を独占したこと。フェラーリ自身も、デイトナSP3が1960年代ミッドリアV12スポーツプロトタイプへのオマージュであると公式に発表している。

自然吸気V12エンジンとパフォーマンス

搭載する「F140HC型」エンジンは6.5LのV型12気筒。「812コンペティツィオーネ」用の「F140」系エンジンにチタン製コンロッドなどの軽量化した内部部品を使用した、ハイブリッドに頼らない自然吸気エンジンだ。最高出力840PSは、当時のフェラーリ公道用モデルで最も高い数値。最大トルクは697Nm、トランスミッションは7速DCT。パフォーマンスは0-100km/h加速2.85秒、0-200km/h加速7.4秒、最高速度340km/h以上を誇る。

ボディは取り外し可能なタルガ式ハードトップを備えており、シャシーと一体化した固定式シートを採用している。

限定599台とオークションでの落札

デイトナSP3は599台の限定生産。フェラーリの優良顧客向けに約200万ユーロで販売し、早期に完売した。現在のコレクターズ市場では10億円前後で取り引きされる例もある。

最後の1台としてフェラーリが製作した599+1台目(600台目)のワンオフモデルは、カーボン剥き出しのボディにジアッロ・モデナのイエローを配したテーラーメイド仕様。チャリティ・オークションにて2,600万ドルで落札されて話題となった。