老若男女を問わず近年人気が増しているカルティエの腕時計。ファッション性はもちろん、各モデルにはブランドの歴史や誕生の物語が刻まれている。本連載では、最初の1本にふさわしいカルティエの腕時計を、語りたくなるトリビアとともに紹介する。今回紹介するのは、「タンクアビス2タイムゾーン WG」だ。
CPCPラインから生まれた希少なデュアルタイム
この時計は、1998年から約10年間だけ展開されたカルティエの最高級メンズ機械式ライン、通称「CPCP(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)」から発表された希少な名作である。モデル名の「ア・ビス」はフランス語で「ネジ留め」を意味し、1930年代の防水時計をルーツに持つベゼルの4つのビスが特徴だ。文字盤の上下に独立した2つの時刻を備え、これらをたった1つのリューズでシンクロ操作できる独創的な角型ムーブメントが収められている。
一つの文字盤に2つの独立した時刻表示を持ち、分単位の調整も可能な極めて実用的な機構が魅力。ベゼルの四隅に配されたビスが力強いアクセントとなり、中央の美しいギョーシェ彫りはCPCPならではの高級感を演出する。2つのムーブメントを一つの同軸リューズで操作する、独創的な手巻きキャリバーを搭載しており、時計愛好家を魅了する通好みの逸品だ。
中古市場での価値と状態
2009年当時は中古市場で100万円前後だったが、現在は市場での稀少性がさらに高まっている。コメ兵の鳥居真氏によれば、「この時計は、1998年から約10年間だけ展開されたカルティエの最高級メンズ機械式ライン、通称「CPCP」から発表された希少な名作」であり、現在の販売価格は税込4,000,000円となっている。
アイテム名はカルティエ タンクアビス2タイムゾーン WG、型式はW1534351。素材はケースがホワイトゴールド、ブレスはストラップ。商品ランクは中古品Aで、使用感の少ないきれいな中古品とされる。性別タイプはメンズで、ケース径は約28x40.5mm。文字盤カラーはシルバー/ローマン、バンドカラーはブラック。付属品は純正ボックスと保証書で、保証期間は12ヶ月。特記事項として手巻き、生活防水。在庫店舗は心斎橋店で、多少の小傷はあるがきれいな状態で、精度調整と外装仕上げが行われている。なお、付属品には傷・汚れ・劣化がある場合がある。
時計通の間でも一目置かれる存在感
鳥居真氏はさらに、「時計通の間でも一目置かれる、存在感を静かに演出」するモデルと評する。具体的には、40代のグローバルに活躍する男性が、海外の取引先とのWeb会議や久々の海外出張のフライトに臨む場面で良き相棒となるという。ホワイトゴールドの端正なケースには、仕立ての良いチャコールグレーのジャケットに目の詰まった白シャツを合わせて、袖口からチラリと覗く贅沢なギョーシェ彫りが、アッパーマス層にふさわしい知的なお洒落を格上げする。時計通が集まる場面でも、静かに存在感を放つ一本である。
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