AIの進化はスマートスピーカーへの「失望感」を回避できるか?Gemini対応の新型を試す:小寺信良のIT大作戦
AI進化はスマートスピーカー失望感を回避できるか?Gemini対応新型を試す

音声アシスタントの歴史は、2011年にAppleがiPhoneに「Siri」を搭載したことから始まった。元々はサードパーティアプリだったが、Appleが買収し、「iPhone 4S」に標準機能として搭載された。この機能は各方面に飛び火し、Google「Google Now」、ドコモ「しゃべってコンシェル」、Microsoft「Cortana」など、様々なプラットフォームに音声アシスタントが登場した。

スマートスピーカーの登場と普及

14年には米Amazonが初代「Amazon Echo」と音声アシスタント「Alexa」を発表。スマートフォンではなく、据え置き型のホーム機器でも音声コマンドでハンズフリー操作が可能になった。この頃、日本ではそうした製品があることは知られていたが、米国で売れているという話は追いかけていなかった。

続いて16年にGoogleが「Google Home」と音声アシスタント「Google Assistant」を発表、11月に発売を開始した。この頃にはすでに米国では、関連対応商品を含め、巨大市場になりつつあった。

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日本にスマートスピーカーが導入されたのは17年である。「Amazon Echo」「Google Home」「Clova WAVE」が相次いで発売された。最初は音楽再生も視野に入れて、中型のBluetoothスピーカーぐらいのサイズだったが、音声アシスタントの利用を中心とした「Echo Dot」や「Google Home Mini」といった小型モデルが投入された。

またスマートスピーカーの画面付き版「スマートディスプレイ」も登場した。音声で指示して、その結果を視覚情報として確認するという流れができた。

HomePodの参入と価格の壁

18年にはAppleが「HomePod」で参入。日本では約1年半遅れて翌年(19年8月)に販売が開始された。ただし価格が3万5424円と他社より高かったため、二の足を踏んだ人も多かった。

筆者も17年頃から、Amazon EchoやGoogle Home Miniなど、色々購入しては試してみた。ただ最終的には、単品としての使い道になっていった。「すみません、よくわかりません」という返答が続き、期待したほどの便利さを感じられなかった。

新たな可能性:Gemini対応の新型

しかし、AIの進化はスマートスピーカーへの「失望感」を回避できるかもしれない。Googleが新たにGeminiを搭載したスマートスピーカーを投入し、より自然な対話と高度なタスク処理を実現。小寺信良氏がその実力を試す。

従来の音声アシスタントは、天気予報やタイマー設定などの単純なタスクには対応できても、複雑な質問や会話の文脈を理解するのが苦手だった。Gemini搭載モデルでは、大規模言語モデルを活用し、より人間らしい応答が可能になるという。

実際に使用したところ、以前のような「すみません、よくわかりません」という返答は大幅に減少。複数の指示を一度に処理したり、会話の流れを覚えていたりと、明らかな進化を感じられた。ただし、完璧ではなく、まだ改善の余地はある。

スマートスピーカーの未来

スマートスピーカーは、単なる音声操作デバイスから、AIとの対話インターフェースへと進化しつつある。Geminiのような高度なAIモデルが搭載されることで、これまでの「期待はずれ」を払拭し、真の意味で生活を支援するツールとなる可能性を秘めている。

今後のアップデートや、他のプラットフォームへの展開にも注目が集まる。

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