アメリカン・エキスプレスとANA(全日本空輸)は、両社の提携カード「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」の大幅なデザイン刷新と特典の拡充を行うことを発表した。新カードの申し込み受付は、2026年9月2日13時に開始する。
全3ブランドの「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」をリニューアル
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、アメックス初の提携カードとして2009年に発行。それ以来初のカードデザインの刷新を実施する。新しいデザインはANAらしさを象徴する航空機の尾翼をモチーフに、現代的でシャープな幾何学模様に仕上げた。
また、ゴールド・カードとプレミアム・カードについては特典の内容を強化。ANAマイルの獲得のしやすさを向上させ、ラウンジ利用やダイニングなど、旅や日常をより豊かにする特典を拡充する。
利用額に応じたボーナスマイル新設とラウンジ特典
具体的には、カードの利用額に応じた利用ボーナスマイルを新設。ゴールド・カードは年間400万円以上の利用で1万5000マイルを獲得。プレミアム・カードは年間600万円以上の利用で3万マイルを獲得できる。
さらに羽田空港第2ターミナル国際線の「POWER LOUNGE PREMIUM」を同席者1人まで無料で何度でも利用可能。アメックスが提供するダイニング予約サービス「ポケットコンシェルジュ」の利用で20%のキャッシュバックが受けられる(ゴールド・カード年間最大2万円、プレミアム・カード年間最大4万円)。
もちろん、既存の人気特典である継続ボーナスマイルや搭乗ボーナスマイル、ANAの航空券購入時のマイル獲得率のアップ、プライオリティ・パスの利用などはそのまま継続される。
旅行需要の回復と多様化に対応
今回のリニューアル内容は、「旅行需要の回復と多様化する顧客ニーズに対応するため」だと、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル カード事業本部長 上席副社長の水戸直人氏は述べる。
アメックスが日本を含む世界7カ国で実施している「アメリカン・エキスプレス グローバル・トラベル・トレンド・レポート」の最新の調査結果によると、日本では2026年に旅行を3回以上予定している人は64%と、前年の39%から大幅に増加。一方、旅行の予定がない人はわずか2%と、前年の17%から大きく減少した。
「このように旅行への関心が高まるのと同時に、最近ではスポーツ観戦や音楽イベントの参加なども旅のきっかけになるなど、旅の目的も多様化している。だからこそ日常のカード利用をマイルにつなげて、旅をより豊かにするANA提携カードの価値を、よりいっそう高めていくことが求められている」と、全面的なリニューアルに至った背景について説明した。
一方ANAでは提携カードを、「フライトという非日常の場だけでなく、買い物や食事といった日常のあらゆるシーンでマイルの価値を通じて、お客様とANAを結び付ける最も重要なタッチポイント」と捉える。
全日本空輸 取締役執行役員の大前憲一氏は、「日常のカード利用が次の旅につながるという循環を通じて、お客様の人生のあらゆるステージに寄り添い、ライフタイムバリューを上げていくことがANAカードの最も重要な役割。新カードはお客様との絆をよりいっそう深く、マイルの魅力を実感していただけるよう、サービスとデザインを抜本的に磨き上げた」と、ANAカードの戦略的な位置付けについて語った。
新カードのマイル特典とキャンペーン
仮にゴールド・カードで年間400万円を利用した場合、通常の獲得マイルが4万マイル、利用ボーナスマイルが1万5000マイル、継続マイルが2000マイルと、合計5万7000マイルとなり、東京〜シドニー往復が可能(1人、エコノミークラス、レギュラーシーズン)。ANAで航空券を購入した場合は、さらにマイルがたまりやすくなる。
2026年9月2日〜11月4日には、新規入会キャンペーンも実施する。ANAアメリカン・エキスプレス・カードの場合、入会で1000マイル、入会後3カ月以内に合計75万円以上のカード利用で2万9500マイル相当を獲得できる(ポイント移行には年間参加費6600円が必要)。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは、入会で2000マイル、入会後3カ月以内に合計200万円以上のカード利用で10万6000マイル相当を獲得できる。
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードなら、入会で1万マイル、入会後3カ月以内に合計350万円以上のカード利用で19万7000マイル相当を獲得できる。なお、通常ポイントとして350万円以上の利用で3万5000ポイントがたまるので、これを含めた最大獲得マイルは24万2000相当になる。
既存会員の「ANAアメックス ドリームキャンペーン」も2026年11月18日まで開催される。ANAアメックスカード会員の中から抽選で300人に5万マイルが当たるので、期間中の参加登録を忘れないようにしたい。
ANAスーパーフライヤーズカードの改定内容を再検討中
ANAでは、2026年4月に発表した上級会員ステイタス「ANAスーパーフライヤーズカード」の制度改定で多くの反発や意見が寄せられたため、現在、内容の再検討中。その内容は年間決済額が300万円未満の場合、ANAラウンジが利用できなくなり、スターアライアンス特典も縮小するといったものだ。
新たな制度改定の詳細は2026年9月半ばまでに公表する予定なので、その内容には注目しておきたい。既存の会員はもちろん、新規ユーザーにとっても大きな検討材料となりそうだ。
とはいえ、新規加入者にとって、今回の一大キャンペーンを逃す手はない。入会後3カ月間のカード利用額をクリアするためにも、キャンペーンの後半に申し込み、何かと出費が多い年末年始に決済を集中させるのがスマートだ。



