カバーは5月14日、メタバースプロジェクト「ホロアース」を6月28日午後9時でサービス終了すると発表した。正式リリースから約1年で幕を下ろす。発表に合わせ、ホロコインの販売も同日より停止した。
サービス終了の経緯と背景
ホロアースは、ホロライブ所属のタレントとファン、クリエイターがアバターで交流できるメタバースとして、2025年4月24日に正式リリースされた。アバター衣装やスタンプを作成・販売できる「ホロアースマーケットプレイス」やサンドボックスゲームなどを備え、PC向けに無料提供されてきた。
カバーは、サービス終了に伴い段階的な停止スケジュールも公開した。5月14日付で有償ホロコインの販売とホロアースマーケットプレイスの新規登録・出品・編集を停止。6月3日午後11時59分をもって公式有償アイテムとクリエイターアイテムの販売を終了する。公式の無償アイテムはサービス終了まで提供する。
未使用の有償ホロコインとクリエイターポイントについては、6月29日正午から9月30日正午までを返金の申出受付期間とする予定で、手続きの詳細はサービス終了後に案内する。マーケットプレイス利用クリエイター向けの支援調書は2027年5月31日正午までダウンロード可能な予定としている。
特別損失の計上と役員報酬の自主返上
カバーは、2026年3月期決算でホロアース関連ソフトウェア資産の帳簿価格全額を減損処理し、31億9900万円を特別損失として計上することも明らかにした。プロジェクトで得られた技術成果をタレント活動の支援などに振り向ける構造改革と説明している。経営責任を明確化するため、代表取締役社長の谷郷元昭氏と、ホロアースのプロジェクト責任者を兼ねる取締役CTOの福田一行氏が、月額基本報酬の20%を2カ月分自主返上する。
福田氏は公式サイトに掲載したメッセージで「これまで応援してくださった皆様のご期待にお応えできなかったこと、プロジェクトの責任者として、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。



