人手不足に悩む地方のサービス業などと、働きながら旅をしたいという人を結ぶマッチングサービス「おてつたび」が人気を集めている。運営会社(東京都品川区)によると、物価上昇に伴う旅行費用の高騰を背景に、今年7月の利用申込数は前年同月比2倍で、50代以上のミドル・シニア層に限れば2.1倍に増加した。登録者数は11万人に達し、長年勤めた会社を定年退職したシニア層の利用が急増しているという。
宿泊施設などで短期間就労する対価
平成31年1月に始まった同サービスは、旅行者が地方の宿泊施設などで短期間就労する対価として、報酬と宿泊場所が提供される仕組み。交通費は自己負担だが、宿泊費を抑えつつ地域での暮らしや交流を深く体験できるとして注目を集めている。また、受け入れ側の事業者にとっても、観光のハイシーズンや繁忙期に、全国から人材に働き手を確保できるというメリットがある。
多種多様なおてつたびを紹介
おてつたび先は利用者が選択。運営会社の公式サイトには旅館やホテルといった宿泊施設や、キャンプ場、カフェなどのほか、稲刈りの収穫や観光地のスタッフ、パラグライダーのインストラクターなど多種多様なおてつたびが紹介されている。
「対等な関係として地域に入り込む」
おてつたびの運営会社の担当者は「互いに助け合い、リスペクトし合えるフラットで対等な関係として、(利用者が)地域に入り込むことを重視している」と語る。



