トヨタ自動車は2025年、電気自動車(EV)「bZ4X」の大幅な改良モデルを投入する。航続距離を現行の約470kmから500km以上に延ばし、中国市場での販売テコ入れを図る。同社は中国でのEV販売で出遅れており、今回の改良で巻き返しを目指す。
改良のポイント:航続距離と充電性能
新型bZ4Xはバッテリー容量を増やし、航続距離を500km超に向上。また、急速充電時間も短縮され、10%から80%までの充電が約30分で完了する。さらに、モーターの出力も向上し、加速性能が改善された。
外観デザインも一部変更され、エアロダイナミクスを最適化。空気抵抗係数(Cd値)を0.28から0.27に低減し、航続距離向上に貢献している。内装は大型タッチパネルを採用し、使い勝手を向上させた。
中国市場での戦略
トヨタは中国市場でEV販売が低迷しており、2024年のEV販売台数は約1万台にとどまる。一方、中国のEV市場は急速に拡大しており、2024年の販売台数は前年比35%増の約800万台に達した。トヨタはこの差を埋めるべく、bZ4Xの改良と同時に、中国市場向けの専用EVも投入する計画だ。
価格は現行モデルと同等の約550万円(中国市場では約30万元)を維持し、競争力のある価格設定を目指す。また、中国のバッテリーメーカーであるCATL(寧徳時代)と協業し、バッテリーの現地調達を進めることでコスト削減を図る。
今後の展開
トヨタは2026年までに10車種以上の新型EVを投入する計画で、bZ4Xの改良はその第一弾となる。また、次世代バッテリーの開発も進めており、2027年には航続距離1000kmを超えるEVを投入する目標を掲げている。
トヨタの広報担当者は「bZ4Xの改良は、お客様の声を反映したもの。航続距離や充電性能の向上により、より多くのお客様にEVの魅力を感じていただける」とコメントしている。



