2025年の世界自動車販売台数で、トヨタ自動車が首位を奪還した。EV(電気自動車)需要の減速とハイブリッド車(HV)の堅調な販売が背景にある。一方、テスラは成長が鈍化し、中国のBYDなど新興勢は存在感を示したものの、トヨタの総合力が光る結果となった。
トヨタ、ハイブリッド車で首位奪還
調査会社のデータによると、2025年のトヨタグループ(ダイハツ工業、日野自動車含む)の世界販売台数は前年比5%増の約1050万台に達した。特に北米やアジアでのHV需要が旺盛で、HV販売は全体の40%を占めた。トヨタは「多様なパワートレイン戦略が実を結んだ」とコメントしている。
一方、テスラの2025年販売台数は約180万台と、前年比10%増にとどまった。2024年の成長率は30%超だったことから、減速が顕著だ。マスクCEOは「金利上昇と競争激化が影響している」と述べている。
EV市場の変調と中国勢の台頭
世界のEV販売は2024年まで急成長したが、2025年は補助金縮小や充電インフラ不足で鈍化。EVシェアは20%前後で横ばいとなった。一方、HVは燃費効率と価格面で消費者に受け入れられ、トヨタの強みが際立った。
中国のBYDはEVとプラグインハイブリッド車(PHV)で約400万台を販売し、世界3位を維持。しかし、国内市場の飽和と欧州の関税引き上げが今後の課題だ。フォルクスワーゲンやゼネラルモーターズはEVシフトの遅れで苦戦している。
2026年の展望:HVとEVの二極化
専門家は、2026年もHV需要が続くと予測する。トヨタは新型HVの投入で首位維持を狙う。テスラは低価格モデル「モデル2」の量産で巻き返しを図るが、競争激化は避けられない。自動車業界は技術の多様化が鍵となりそうだ。



