トヨタ、EV販売台数が世界3位に浮上、中国勢猛追で競争激化
トヨタEV販売世界3位、中国勢猛追で競争激化

トヨタ自動車の電気自動車(EV)販売が急加速している。2024年上半期(1~6月)の世界販売台数は約55万台に達し、前年同期比で約2倍に増加。これにより、トヨタはEV販売台数で世界第3位に浮上した。首位は中国の比亜迪(BYD)で約160万台、2位は米テスラで約83万台。トヨタはドイツのフォルクスワーゲン(VW)を抜き、3位の座を確保した。

中国勢の台頭が加速

世界のEV市場では中国勢の存在感が高まっている。BYDに加え、吉利汽車や上海汽車なども販売を伸ばしており、上位10社のうち6社を中国メーカーが占める。特にBYDは、低価格モデル「シー」シリーズの投入や、タイなど東南アジア市場での拡販が功を奏し、販売台数を大きく伸ばした。

一方、テスラは米国と中国での需要減速に直面し、販売台数が前年同期比で微減。2024年上半期は約83万台と、前年の約89万台から減少した。テスラは値下げ攻勢を続けるが、競争激化で収益性が悪化している。

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トヨタのEV戦略と課題

トヨタは2023年以降、EVへのシフトを加速している。2024年上半期の販売台数は、前年同期の約28万台から約55万台に倍増。特に欧州市場での販売が好調で、トヨタのEV販売に占める欧州の割合は約4割に達する。トヨタは2024年通年で約100万台のEV販売を目指しており、達成すれば世界3位の座をさらに強固にできる。

しかし、トヨタには課題もある。中国市場でのEV販売が伸び悩んでおり、中国勢との競争で苦戦している。また、バッテリーの調達コストや、航続距離の改善も求められる。トヨタは全固体電池の量産化を2027~2028年に計画しており、これが実現すれば競争力が大きく向上する可能性がある。

世界のEV市場の展望

調査会社の予測によると、2024年の世界のEV販売台数は約1800万台に達し、前年比約20%増となる見通し。成長の中心は中国市場で、約1000万台が販売されるとみられる。一方、欧州市場は補助金縮小の影響で成長が鈍化し、米国市場もインフラ不足が課題だ。

トヨタは、ハイブリッド車(HV)とEVの両軸で攻める戦略を継続する。2024年上半期のHV販売は約200万台と、EVを大きく上回る。トヨタは「マルチパスウェイ戦略」を掲げ、HV、EV、水素燃料電池車(FCV)など、多様な動力源を展開する方針だ。

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