トヨタ自動車は、次世代電気自動車(EV)向けの全固体電池を2027年までに量産化する計画を明らかにした。この新型電池は、現行のリチウムイオン電池に比べ航続距離を2倍以上に延ばし、約500kmの走行を可能にするという。
開発の背景と目標
世界的なEV需要の高まりを受け、トヨタは従来のハイブリッド戦略から転換を図っている。同社は2030年までにEVの世界販売を350万台とする目標を掲げており、今回の電池開発はその達成に不可欠な要素と位置付けている。
全固体電池は、電解質を固体にすることでエネルギー密度を高め、充電時間も短縮できるとされる。トヨタは1990年代から研究を続けており、2020年には試作品の走行テストに成功していた。
業界への影響
自動車業界では、日産自動車やホンダ、さらに韓国や中国のメーカーも全固体電池の開発を競っている。トヨタが発表した量産時期は業界最先端の水準であり、EV市場の競争が一段と激化するとみられる。
また、トヨタは電池の生産について、子会社のプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)との協業も検討している。量産には新ラインの建設など大規模な投資が必要となる見通しだ。



