タイの電気自動車(EV)市場が急速に拡大している。2024年上半期のEV販売台数は前年同期比で約2倍の3万5000台を超え、市場全体の約12%を占めた。特に中国ブランドの存在感が増しており、BYDやMGなどが販売を牽引している。
中国ブランドがシェア拡大
タイEV市場では、中国のBYDが約40%のシェアを占め、トップを走る。MG(上海汽車)が約20%で続き、中国ブランド全体でシェアの約7割を占める。一方、日系メーカーはEVの投入が遅れ、シェアは5%未満にとどまっている。
政府のEV推進政策が追い風
タイ政府は2030年までに新車販売の30%をEVにする目標を掲げ、購入補助金や減税など手厚い優遇策を実施。これが中国メーカーの進出を後押ししている。また、タイはASEAN最大の自動車生産国であり、EV生産拠点としても注目されている。
日本メーカーの対応急務
トヨタやホンダなど日本メーカーは、ハイブリッド車(HV)で強みを持つが、EV市場では出遅れている。タイ政府の政策に加え、消費者のEVへの関心が高まる中、日本メーカーはEVラインアップの拡充や生産体制の見直しを迫られている。
専門家は「日本メーカーがこのままではタイ市場での存在感を失う可能性がある」と指摘し、迅速な対応の必要性を訴えている。



