テスラ、米EV市場シェア5割割れへ 競争激化で
テスラ、米EV市場シェア5割割れへ 競争激化

調査会社ケリー・ブルー・ブック(KBB)の最新予測によると、テスラの米国電気自動車(EV)市場におけるシェアは2025年に50%を下回る見通しである。2024年の同社シェアは約55%と推定されており、わずか1年で5ポイント以上の減少が見込まれている。

競合他社の新型EV投入が影響

シェア低下の最大の要因は、フォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)、ヒョンデ、起亜など伝統的な自動車メーカーが相次いで新型EVを投入していることだ。特にフォードの「マスタング マッハE」やGMの「シボレー ボルトEV」、ヒョンデの「アイオニック5」などが人気を集めている。

KBBのアナリスト、ミシェル・クレブス氏は「テスラはもはやEV市場の唯一の選択肢ではない。消費者は多様なブランドから選べるようになり、テスラの優位性は薄れている」と指摘する。

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テスラの販売台数は増加もシェアは減少

テスラの米国での販売台数自体は増加傾向にある。2024年の販売台数は約65万台と前年比で約10%増加する見込みだが、市場全体の成長率がそれを上回っている。米国EV市場は2024年に約120万台、2025年には約150万台に拡大すると予測されており、テスラ以外のメーカーがより速いペースでシェアを伸ばしている。

特にヒョンデと起亜は、2024年上半期に米国で約7万台のEVを販売し、前年比で倍増。フォードも「F-150 ライトニング」や「マスタング マッハE」の販売が好調で、2024年のEV販売台数は約10万台に達する見通しだ。

テスラの値下げ戦略の限界

テスラは2023年以降、複数回にわたって大幅な値下げを実施してきた。モデル3やモデルYの価格を引き下げ、販売台数の維持を図ったが、利益率の低下を招いた。2024年第2四半期の営業利益率は8.2%と、前年同期の14.6%から大幅に悪化している。

投資家からは、値下げに依存した成長戦略の持続可能性に疑問の声が上がっている。一方、競合他社は政府の補助金や規模の経済を活用し、コスト競争力を高めている。

今後の見通し

KBBは、2025年以降もテスラのシェア低下が続き、2026年には40%を下回る可能性があると予測する。ただし、テスラはサイバートラックなど新型車種の投入や、完全自動運転(FSD)技術の進展により、再び成長軌道に乗る可能性もある。

クレブス氏は「テスラはまだ強力なブランド力を持つが、競争環境は厳しさを増している。今後のイノベーションと市場戦略が鍵となる」と述べている。

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