スイス、EV充電用ワイヤレス道路の試験計画を発表
スイス、EVワイヤレス充電道路の試験計画

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)のスピンオフ企業である「EV充電道路技術」社は、電気自動車(EV)が走行中にワイヤレスで充電できる道路の試験を2025年に開始すると発表した。この技術は、道路の路面下に埋め込まれたコイルが電磁誘導を利用して電力を送り、EVに搭載された受信機がその電力をバッテリーに充電する仕組みだ。

試験の詳細とスケジュール

試験はスイス国内の一般道で実施される予定で、全長1キロメートルの区間にワイヤレス充電設備が設置される。同社のCEOであるマルクス・シュミット氏は「この技術により、EVの航続距離問題を根本的に解決できる」と述べている。試験では、最大で時速120キロメートルで走行する車両に対しても効率的に充電できることを実証する計画だ。

技術的な仕組みと利点

ワイヤレス充電道路は、路面下に設置された送電コイルと車両底部の受電コイルの間で電磁共鳴を利用する。この方式は、既存のワイヤレス充電パッドと同様の原理だが、走行中でも充電可能な点が革新的だ。効率は約90%で、停車中のワイヤレス充電と同等の性能を誇る。また、バッテリー搭載量を減らせるため、車両の軽量化とコスト削減にもつながる。

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課題と今後の展望

しかし、この技術には課題も残る。インフラ整備には多額の投資が必要で、1キロメートルあたり約100万スイスフラン(約1億5000万円)のコストが見込まれる。また、異なる車種間での互換性や国際標準化も重要な課題だ。同社は、試験結果を基に2028年までに商業化を目指すとしている。スイス政府はこのプロジェクトを支援しており、持続可能な交通インフラの構築に貢献すると期待されている。

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